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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

消える ”仰げば尊し”・・・ 

『 消える子供の歌声、”仰げば尊し” ”蛍の光” 』

涼しさの残っている山道を散策し山裾に戻れば、”此の小学校も統廃合で消える憂き目に・・・” と。

逆光の夕日に桜の紅色が眼に眩しく、一抹の寂しさすら感じさせる。

過疎化が進めば全国でこんな光景が眼につくのであろうか?

街中での生活者は、”田舎はイイね~” なんて無責任な言葉を発するが、

現地の人々はどんな気持ちを抱いているのであろうか?

子供たちは転校を余儀なくさせられ、馴れぬ街中の学校へ。

虐めなどとは無縁の山里の学校から転校し、虐めに遭わなければよいがと思うのは、取り越し苦労と言うものか。


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学校の統廃合で、廃校となる小学校。 夕日に浮かぶ光景がもの悲しさを


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山裾の小さな神社 「示現神社」。 本殿には見事な彫刻が施されていた


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”ホダ木” が子供の頃の想い出を呼び起こす


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広々とした竹林も、ソーラー発電化で切り広げられ


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タケノコ掘りの楽しみも、今年で最後となるのか?

「故郷の 訛り懐かし停車場の 人混みのなかに そを聴きに行く」 なんて事も今は昔・・・

田舎道も整備され都会並みになった。 以前はあった停車場の小さな小屋も今は無く。

辺り一面、ソーラー発電計画が進み、景色は殺風景になり哀れさを感じる。

聞けば、”農作もしなくなり、売るにも売れない農地。 売れる時に売らないとね~” なんて言葉の侘しい響き。

ソーラー発電会社がファンドで整備しているようだが、札束を見せ安く叩いて買収するのが気がかりだ。

どちらを向いてもソーラー発電施設で開発・開発、綺麗だった竹林もブルドーザーで更地に。

昨年来た時、タケノコ掘りを楽しんだのであるが、また一つ山里から幸せが消え失せたような気分だった。

山があり、森があり。川が流れ、豊漁な海へと続く日本の国土。

自然と共に生きて来た日本人の豊かな生活であったが・・・

自然と共に滅び行く小さな幸せって、「こんなもんなの~?」


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category: 雑感

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緑を歩く 

『 去年はタケノコが採れたが、今年は果たして?』

先日、一年ぶりに栃木の友人を尋ねた。

準都会?船橋に住んでいると自然との会話もなく、普段は殺伐とした風景ばかり眺めている。

山・森・田園風景・川・海・・・これらの自然無くして人間は生きれる訳もない。

経済活動一点張りとばかりに、忙しくウロチョロする事が人間の活動でもないだろうに。

自然との共棲なくして人間らしさは維持できない。 そこで、一年ぶりだが栃木まで車を走らせる事となった。


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新緑の里山を歩く  清澄な空気と樹々の香りが心地よい


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無住の小寺(山号と寺名は不明)がポツンと  毎年、祭りが執り行われるという


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寺の裏手に、小さなお墓? それとも石仏?   


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広々とした空き地で、芝生を食むヤギ一匹


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と思いきや、もう一匹のヤギ。迫力満点の哲学者風の顔つき


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山路を下ると、椿の大木が  右端はキュウイの雄木と雌木が(藤棚ではなかった)

現在、日本では人口の八割が都会に棲み、森林はほったらかしにされ ”森の文明” は既に崩壊した。

国土の2/3が山であり森林だったが、外材輸入品が安いと言う名目で山間地域は過疎と化した。

政府の人為的政策により、今では山は荒れ放題となった。

植林されたスギやヒノキは経済的価値が高く経済材と言われるが、外材に押され利用は激減。

結果、木材の自給率は20%を切り、食材の自給率と同じく危機に瀕している。

スギ・ヒノキばかりが目に付く日本の山や森林のお蔭で・・・花粉症が蔓延し

街中の人々が口にマスクを当てざるを得ない状況となっている。

森の中で生活出来るライフスタイルの確立を、急ぐ必要に迫られているのではなかろうか?

「自然と共生のライフスタイル」 を求めて別荘を持つ人もいるが、それではね~!!

山裾を散策しながら鳥のさえずりに耳を傾け、風の音に心地良さを感じられる幸せ。

お金・お金中心の都会生活の人生では、先々行き詰る感すらある。

森の生活に幸せを感じるって、「こんなもんなの~?」




category: 雑感

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春うらら・・・ 

『 春の陽気に誘われて・・・』

風も穏やかで春の日差しも優しいある日、幕張海浜公園に出かけた。

春の長閑な青空に、ドラえもん蓮凧、新月から満月へ、そしてまた新月へと月の満ち欠けの蓮凧。

蓮凧ではないが、青空に一匹のカブトムシ凧が揚っていた。羽も開かず飛ぶ姿でね。

その中に揚っていた ”青雲” の蓮凧があった。


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日本香堂 「青雲」 のコマーシャル再現?

”富士山に青い雲” のパッケージで広く親しまれているお手頃線香 ”青雲”

爽やかな香りとともに、希望や元気を与える線香 ”青雲” のコマーシャル撮影の再現?

青空に四組の蓮凧を上げる人々がいた。

凧上師の陣笠には 「江戸凧保存会」 と書かれていたので聞いてみれば・・・

日本香堂の ”青雲” のコマーシャルに使う為に、私がこの場で此の148枚の蓮凧を挙げての撮影をしたと。

実際の映像には、富士山と蓮凧を組み合わせて使用していたとの弁だった。


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風を受けてディンギーが多数練習していた。チワワは海が嫌いらしくソッポを向いて



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光る海に白い帆が目に眩しい



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野外音楽堂ではヘビメタ演奏と漫才が・・・観客は本当に少なかった



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レストランでペット用のお食事を、此れがイケなかった。カロリー摂り過ぎ

「香」・・・多種多様な香木があるが、普段使われるのは ”お線香” であろう。

「お焼香をどうぞ!」 なんて事もしばしばあるが、100%と言って良いほど ”焼香の仕方” が間違っている。

どうして刻み香を摘み、額の所まで持ち上げるのかね~?

「香」 には、沈香・白檀・伽羅と色々あるが、伽羅は沈香の中の最高級品をいう。

日本に香木が伝来したのは、記録によれば漂着した不思議な大木を見た聖徳太子が

「これこそ沈水香と言うものなり」 と。 何でもかんでも聖徳太子と言っておけば、事が済むと言うのかね~?

”青雲” の蓮凧が上がるのを見て、ふと思う事は、「こんなもんなの~?」


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色気とは・・・ 

『 裸婦に観る、日本画の変遷・・・』

浮世絵師:喜多川歌麿、 美人画で有名な浮世絵師であるが、一般的には、女性の上半身を描いたものが殆どである。

全身、それも裸婦入浴図なんて見たことが無い。 全裸姿の女性なんて殆ど春画の中でしか見られない。

深い桶樽風呂に左足を上げて、今まさに入浴する女性の一瞬を描いた図である。

胡粉に仄かに浮かぶピンクが女性の柔肌を表現し、歌麿独特の線も美しい。

形からお尻にかけての線は丸みをもたせ、もたせ、腿はふっくらと女性らしく、

お腹が少しばかり膨らみ加減なのは、二十歳後半の女性であろうか?


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喜多川歌麿 「入浴美人図」 MOA美術館所蔵

絹本に着色された本画で、浮世絵史上いや日本絵画史上でも特筆される一枚である。

肩から背中に、そしてお尻に脚への繋がりには、やや違和感がるものの、写実には違いない。

細く伸びた線が、女性特有の肌の張りと肌理を表現している。 女性を知り尽くした歌麿の見事さであろう。

鉄砲風呂という据え風呂は関東式で右上に描かれている黒い板がそうで、そこに薪を入れて湯を温める。

板が前にあるのは、火傷除けの為のカバーである。

私は関西生まれなので、鉄砲風呂ではなく、五右衛門風呂で育った。

ところで、この女性、開き戸を閉めないで入浴するのかね~???


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伊東浸水画 「湯気」 日本女性、色気の極み

”天性の素描画家” と言われるほど、デッサンに熱意を込めた美人画家:伊東浸深水。

新妻:好子夫人を描いた作品「湯気」。

丸髷を結い、湯上りの薄化粧で浴衣姿。 袂を軽く口にはさみ、手拭を絞る手元を伏見勝ちに見つめている。

素肌に薄物を纏った姿は、身体のふくよかさが透けて見え、色白で豊かな肢体は情感あふれる趣がある。

立ち込める湯気が夫人の色気を一層と際立たせ、朦朧とした風雅な作品である。

「西の松園、東の清方」 と言われる美人画の大家、鏑木清方の弟子であった深水の名作。

画商閑話・・・深水初期の作品 ”湯気” を観た師匠:清方曰く 「色気があり過ぎる」 と。

        以後、深水の湯上り図には湯気が描かれていない。

美人画に色気はつきものと思うがね~!!


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加山又造画 「裸婦四体」 グラフィカルな裸婦だね~

俵屋宗達 尾形光琳に傾倒した日本美術院の至宝:加山又造。

京都・西陣の図案を生業とする家庭に生まれた加山又造が、琳派に倣った装飾的な画風が特徴だ。

日本画とは思えないような、大胆でファッシュナブルでグラフィックな作品を描き続けている。

黒いレースを纏った裸婦四体・・・生命の煌めきを追求した ”動の魅惑” 的な美が其処には有る。

「衣装は女性をよりエロティックに見せる装置だ」 とは誰かの名言であるが、

白き裸体に黒いレースを纏わせ、自由なポーズで魅惑する作品である。

浮世絵師:喜多川歌麿の 「入浴美人図」 から、伊東深水の「湯気」、そして加山又造の「レースの裸婦」

時代と共に裸婦に見る、”女性の色気” の変化って、「こんなもんなの~?」




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紅白梅図 

『 国宝、重文作品がづらり・・・MOA美術館 』

過日、春まだ浅き日に、是非一度は訪ねたいと思っていた 「MOA美術館」 に足を運んだ。

国宝 尾形光琳 「紅白梅図屏風」 が観たくて日帰りで熱海への電車旅だった。

本阿弥光悦が特に好んだ俵屋宗達。その宗達の画に学び継承した、琳派の祖が尾形光琳。

光琳の 「紅白梅図屏風」 日本美術史最高傑作で国宝に指定 「MOA美術館」 に所蔵されている。

「紅白梅図屏風」 左の白梅樹は枝も垂れ下がる老木で、右の紅梅樹は若く力強く、花も咲き誇っている。

特筆すべきは、光琳独特の装飾性で描かれる、樹間をダイナミックに流れる流水紋であろう。

「俵屋 宗達と、尾形光琳の共通性 」

俵屋宗達画 「風神雷神図屏風」 は、左右に風神を描き、その中央は空白を残している。

尾形光琳 「紅白梅図屏風」 は、左右に白梅・紅梅えお配置、中央に流水を描いている。

光琳の流水を消してみれば、光琳が宗達の絵を模写し、憧れを抱き真似たと言わざるを得ない。

そして、宗達の代表的画法 ”垂らし込み技法” を、光琳も上手く取り入れている。

光琳の 「紅白梅図屏風」 は、宗達の 「風神雷神図屏風」 があってこそ、成し遂げられた名画であろう。


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熱海 「MOA美術館」 エントランス 行ったのは三月初旬



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ヘンリー・ムア作 「王と王妃」 が出迎えてくれる



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入館前の広場に、「アポロンと瞑想 走り寄る〇〇」 が・・・



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尾形光琳 「紅白梅図屏風」 二曲一双 国宝


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参考  俵屋宗達 「風神雷神図屏風」(国宝) 京都国立博物館所蔵



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「月下紅白紅梅図」 杉本博司作 プラチナ・パラディウム・プリント

国宝 尾形光琳画 「紅白梅図屏風」 は科学調査された結果、屏風全体に金箔を施し、

水流の部分には一面に銀が残存し、黒色部分より硫化銀が検出された。

銀箔を硫黄で硫化させ黒色に変化させるという手の込んだ技法が用いられている。

金地の明と水流の暗、老と若の梅の木、樹幹には”垂らし込み”、水流部分はデザイン化され、

表現方法と巧みな技法が、一躍光琳の名を世に馳せた名画であろう。

「漆黒の闇の中で、紅白梅がどう見えるかに挑戦した」 とは、写真家:杉本博司氏の弁。

モノクロでデジタル撮影し、原寸大にプラチナ・パラディウム プリントした作品。

漆黒の闇の深さに、冴え亘る月明かりに浮かぶ流水が、モノクロで表現された一枚で、

無色の世界は虚であり不完全だからこそ、観る者の想像力次第で有色の世界より豊かな色さえ感じる。

最高の色は ”黒” であり ”墨” であるとは、「こんなもんなの~?」





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