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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

逸品とは・・・ 

『 目にも、保養(肥し)が必要!!』

庭園散策を楽しみ、イタリアン・コース料理をカンツォーネを聴きながら一時を過ごし、

さて、ヴェネチアン・グラスの名品への鑑賞の旅へと歩を進めた。

ガラス工芸品と言えば、精々目にするのはデパートの陳列台に並んだ品々か?

”想像を絶する” という言葉があるが、ヴェネチアン・グラスを観ながら思う言葉であろう。

巷間、”名品” ”逸品” なんて言葉が溢れているが・・・言葉の安売りだよね~。

本物の ”名品” ”逸品” なんて、美術館でしか観る機会はないのが現実。

”目の保養(肥し)” とは昔より言われる。 ガラス越しに眺めるヴェネチアン・グラスは、確かに名品で ”目の保養” だった。


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「点彩花紋蓋付ゴブレット」1500年頃 宙吹き・モール装飾・金彩・エナメル彩
ドイツの名門、ロスチャイルド家に伝えられた名品中の名品ゴブレット。
イスラムの華といわれる点彩紋様と、ビザンチン様式の器形の醸し出す独特の雰囲気は、
東西の文化交流の要所としえ栄えたヴェネチアを象徴的に表現している。
金彩で埋め尽くされたコバルトブルーのガラス素地は、豪華絢爛の外見からは想像もつかない程ごく薄い。
荘重さの中にもガラスの儚さを秘め、幻想的な美しさを訴えかけてくる。


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「人物行列文壺」1500年頃 宙吹き 金彩 エナメル彩
掌に包み込まれるほどの小さな壺。 掌の中でくるりと回してみると、
遥かな時の流れを遡って、人々のざわめきの声が聞こえてくるような気がする。
白馬に跨っているのは、プットーと呼ばれる愛の象徴で、愛の神:エロスから派生したもの。
ルネサンス美術でしばしば見られる、右翼の童子を描き込んでいる。


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「エナメル彩色のゴブレット」 15~16世紀
華麗なエナメル彩色のゴブレットは、結婚式や祝祭記念用に制作され、
注文主の家紋や名称、あるいは肖像などが書き込まれている事が多い。
下のカットも同じゴブレットであるが、肖像画にしても裸婦にしても、果たして何に使われたのであろうか?


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「エナメル彩色のゴブレット」
入浴中の女性の表情が気になるね~


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「レース・グラス 蓋付容器」16世紀 宙吹き 溶着装飾 レース・グラス
蓋付の容器で、四つの小さな球状の脚に乗っていて、握手がついた円筒形の胴体で、蓋が嵌め込まれる。
胴体の底は、透明の紐状ガラスで装飾されている。蓋中央には玉が四つ重ねられ、
玉把手には、苺の様な型押しの装飾が溶着されている。


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「レース・グラス コンポート」17世紀 宙吹き レース・グラス 28,5cm
二種類のレース・グラス棒を並べ、”レトルティ” と呼ばれる模様に仕上げたコンポート。
非常に薄く作られていて、高脚台も同じ種類のレース・グラスで作られているが、
皿・高脚台は、夫々別に制作され溶着されている。
高脚台は、無色透明の紐状のガラスでぐるりと一周装飾が施されている。

”レース・グラス”・・・貴婦人の佇まいにも似た優美さと気品。

レースの華やかさと、清楚な優しさまで見事に表現される ”レース・グラス”

繊細にして豪華な美しさは、聖職者から娼婦にいたるまで、人々の心を虜にしたと言う。

幻想的な ”ゴブレット”、門外不出の秘法 ”レース・グラス” の制作技術。

”逸品” の名に恥じない ”ヴェネチアン・グラス” の魅力って、「こんなもんなの~」



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category: 雑感

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”本物” を知る 

『 ”最高” を知るって事は・・・』

伝統工芸品と言う言葉があるが、歴史的価値も芸術的価値も高い物である。

日常生活の中では、そんな価値の高い芸術品に接する事は少ないが、何事においても最高を知る事は大切な事である。

先日の七宝:エマイユにしても、今回のガラス工芸品にしても、想像を絶するほどの見事なものである。

最高を手にするって事は、我々には無いに等しい事であろうが、知ると知らないとでは大きな違いがある。

最高を知りながら、現実の生活のなかで暮らすことの意味は大きい筈である。

最高を知る機会は、美術館や博物館や工芸館が与えてくれる。

「箱根ガラスの森美術館」 でも、庭園には驚きはしないが、ガラス工芸品への期待は大きかった。


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此処に展示されている作品群は、「箱根ガラスの森美術館」 のメイン作品ではないが・・・

メインホールの豪華さや、とてつもなく大きな赤・青・黄のガラス工芸作品は、

恰も銀座の高級ブランドショップや高級ブティックのショーウィンドウを眺めているよう気分を誘い、興味が湧く。 

日常を離れ、最高を知るって事は、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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カンツォーネを聴きながら 

『 ”見立て” の文化・・・日本料理 』

「ガラスの森美術館」 の庭園を楽しみ、イタリアン・レストラン ”ラ・カンツォーネ” でコース料理を。

と言っても、サラダにスパゲッティのトマト煮スープ風? そして食後のデザートにコーヒー。

本場のカンツォーネを聴きながらのお食事は、楽しく恰もイタリアに居るような?気分にさせる。

土曜の夜放映のTVの 「イタリアの小さな村」 は毎週欠かさず見ている。

食事風景が必ず写されるのだが・・・イタリア人って、本当にシンプルな食事で、自家製ワイン付きなんだよね。

食事にアルコールは日本でも習慣になっているのでしょうが、下戸の私にはあまり縁はナイのだが。

西洋料理と日本料理の違いをしみじみと思ったものである。


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噴水越しに見る、オープンテラスの 「カフェ・レストラン ”ラ・カンツォーネ”」


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レストラン内部 ガラス越しに緑の庭園を眺めながら


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イタリア人歌手によるカンツォーネを楽しみながらの食事


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「アチェロ」 木製のからくり人形が時を刻む、森の小さな水車小屋


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自然の美味しい贈り物が一杯あるよ~


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ブルーベリーのジャムを二つばかり買った
カナダ産メープルシロップと100%のアップルジュースを使用
砂糖や人工甘味料は一切加えてないナチュラルでヘルシーなフルーツジャム


”見たて” を目で楽しみ味わう、「日本料理」

西洋にはナイ ”見立ての文化”、日本人の美意識であろう。

茶道や盆栽、日本庭園・日本画・歌舞伎、俳諧などは、”見立て” の最たるものであろう。

ミシュラン・三ツ星レストランなんて本が出回っているが、フランス人に”見立て”の真骨頂が解かるのかね~。

フランス料理でのお皿は色や形、そして盛り付けなど、日本料理ほど心を割いた物ではナイような気がする。

色とりどりの皿に盛り付けられる日本料理には・・・

彩り豊かな季節の食材が、素材の味を損なはないように出汁で味付けられ、

華やかな贅を尽くされ、日本の四季が堪能出来るように盛り付けられる。

弁当にしても、贅沢三昧の味覚と共に、視覚 ”見立て” の楽しみ。 此れこそ日本料理なのである。

こんな処にも ”自然と共生” 意識が根付いているんだよね~。

料理を頂き、珈琲を飲みながら ”見立て” を考えるって、「こんなもんなの~」



category: 雑感

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ガラスの森美術館 

『 遥かな時代のヴェネチアへ想いを馳せて 』

創設者:鵜飼氏は、箱根の森深く、至高の輝きを放つヴェネチアン・グラスの美術館を創設した。

予てより妻が一度は行きたいと言っていたので、暇を見て足を運んだ次第である。

ヴェネチアン・グラス専門の美術館としては、ヴェネチアのムラーノ島にある美術館が最も充実しているが、

此処 「箱根の森ガラス美術館」 も作品の質・数においても、比肩し得る水準である。

収蔵作品は後にUPするとして、先ずは 「箱根の森美術館」 の建物や庭園を紹介。


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クリスタルロードを通りエントランスへ


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本館 (玄関・チケット売り場)


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テラスからの池の眺め 左の建物が美術館


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光の回廊 (コッリドイヨ) 美術館への通路
陽光と風に輝く、一粒一粒丁寧にカットされた16萬粒のクリスタルガラス
高さ9m 長さ10mのスケールで展開 美しさ溢れる光のシャワーを浴びながら美術館へ



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カフェ・レストラン 「ラ・カンツォーネ」 前の噴水池


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いたる所に咲き誇るアジサイ


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クリスタルガラスで作ったアジサイが艶やかに

『 洋の東西を問わず・・・とは言うけれど 』

庭園を歩きながら考える事があった。

チケット売り場の本館をはじめ、建物は皆古風な雰囲気を醸し出し、池は二か所に作られ、

植栽の手入れも行き届き、季節の花々は咲き乱れ(とは言っても、ガラスの花もあったが)、

入場者の誰もが、”あぁ~、綺麗!来てよかった~” と声を漏らすことであろうが、

何か違うよなと思えば、西洋人と日本人の美意識と自然との対峙に違いがあるんだ~。

自然は、人間が管理するもの、人間中心主義を唱える西洋人。

人間は自然の一部、自然の摂理に生きるべきもの、”自然との共生” を高らかに謳い上げる日本人。

狩猟民族の破壊と搾取、農耕民族の自然との調和と均衡、洋の東西で大きな違いをみる事が出来る。

庭園一つを観ても大きな違いがあり、日本人は ”人間が自然と共に生きる” 事を追求し、

西洋人は、作庭においても、自然を思うがままに捻じ曲げる。

茶室の質素で素朴な生け花が日本人の ”美意識” と ”哲学”。

西洋人は、是がモダンとばかりにゴテゴテト盛花し(最近の日本の華道家を含め)美しくも?愚かな事に思われる。

”洋の東西を問う”・・・って、「こんなもんなの~?」




category: 雑感

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北から南から、京都から 

『 北から南から、京都から・・・』

日本人は古来、暑い夏をやり過ごす事に知恵を絞ったものである。

冷蔵庫など無い時代に、井戸水や湧水で野菜・果物を冷やし楽しんだものである。

品種改良の技術が進み、野菜も果物も大変美味しく頂けるようになった。

西瓜は何とか口する事が出来たが、メロンは高価すぎて手に入らず ”瓜” で楽しんだ。

贅沢に馴れ、経済的に裕福になった我が国であるが・・・

常日頃の食生活はスーパーで少しでも安い物を探す日々である。

そんな折、各地より名産品が届くのであるが、此れって、幸なのか? 不幸なのか?

口が奢れば、安くて不味い物を日頃から口にしている者には、美味しいものは毒にも似ているのかね~?

40度近い猛暑が続く昨今、 北から南から ”お中元” が届く。享けるに相応しい事をしている訳ではないが。

と言いながら、各地の美味しい物が口に出来る事に感謝の念は忘れずに。 


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山形の極み ”尾花沢すいか” 6L (φ29cm 11㎏)

”夏すいか” 生産量日本一!!
大きな昼夜の温度差、柔らかく水持ちの良い土壌、此の気候風土が生み出す糖度12+の美味しさ。


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甘味・シャリシャリ感・・・ともに抜群!! 夏すいかは ”尾花沢すいか” に限る

”すいか” は、熱中症の予防や解熱に効果があり、利尿作用もあるが、
美味しからとて食べ過ぎには要注意!!だよね~。



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岡山 篤銘果実 ”馨珠” (純系アールスメロン) 太玉

香り高く、姿美しき珠。 マスクメロン・・・その姿、月のように丸く網目絢爛、香り優雅にして妖艶。
気品ある爽やかな甘さにして、緻密で瑞々しく雪のよな口溶け。 果物の女王に相応しく。


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太陽と水で珠に精をのせて・・・極上マスクメロン

少し柔らかくなったメロンに、ワインをかけて頂くもの乙なものですよ~


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京都・鶴屋吉信の”京観世” と ”柚餅” 詰め合わせ


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求肥に柚子の香りが涼しさを呼ぶ

和三盆が仄かな甘みを、柚子の香りが清々しく。
「益精養気」 の賛に看板文字 「柚餅」 の書、文人画家:富岡鉄斎の手になる。



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絶妙な餡のしっとり感、ほろほろふんわり感が堪らない

「京観世」・・・能楽・観世家所縁の観世稲荷境内の井戸 ”観世井” に天から龍が舞い降りてより、
水が常に揺れ動いて波紋を描く。 そこから観世水の紋様が生まれたと言う伝説にちなみ命名。
吟味した小豆の小倉羹を村雨で巻き、渦巻きを表現。
餡のしっとり感、村雨のほろほろしたふんわり感が密に溶け合って、奥ゆかしい甘さを醸し出す。


日本には古くから、”お土産” ”贈り物” の風習がある。

昔は旅の楽しい想いでの 「お裾分け」 として、手土産を持ち帰ることが多かった。

北海道の熊の彫り物や東北地歩のコケシなどは余りにも有名だったが・・・人それぞれの好みを考えれば

郷土料理は無理にしても、お菓子は万人受けし、お土産として一般的になった。

旅の記念に銘菓や果物を・・・持ち帰るにしても手軽である。

”手土産”・・・それは旅の記念のお裾分けであろう。

お世話になった、又お世話になっている人への贈り物。 嬉しくも楽しい習慣である。

普段は口に出来ない銘菓や果物を頂きながら、改めて思う事って、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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