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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

本当に ”考える葦” なのか? 


『 日本人と葦の関わり 』

『日本書紀』には、「豊葦原千五百秋瑞穂国」とある。

豊かに葦原が茂り、秋には稲穂がたわわに実る。

葦原が広がり、水田が連なる瑞穂の国・・・此れが日本国なのだ。

古来より、日本人との関わりが深い代表的な植物は葦と稲なのだ。

2011-10-08 華2754

関東平野を貫く大河川・利根川添いに小さな宿場町があった。

今は木下街道の出発地で、木下(きおろし)という小さな街である。

以前一度来た事が有った。女房の高校の級友が「壽美吉」という鰻屋を経営しているので食しに来た。

その折には、街中も川沿いも全く観光していなかったので、かねがね再来したいと思っていた。

「六軒川」と「弁天川」とが利根川に流れ込む合流点には、「ぶらり川めぐり」と言い、

水郷巡りの観光舟の発着所がある。

取り敢えず発着所に来てみれば、此処は木下中央公民館で入り口の石碑(如意輪観音)には、

「往時の大森宿と木下河岸を結んだ町田堤」と記されていた。

『 難波潟 短き葦のふしのまも あわでこのよを すぐしてよとや 』
                                    百人一首で有名な句

難波の干潟に茂る葦も節は短いけれど、現世での男女の仲も短く儚い・・・とでも詠ったのか?

なるほど葦の節は短い。3~5cm程度となれば、男女間の束の間よりも尚短い。

2011-10-08 華2755

短い逢瀬を川めぐりで楽しむのも又一興か?

平日なので観光船はオヤスミだった。

なだらかな堤の向こうは利根川が悠々と流れている。

六軒川と弁天川の源流は「手賀川」で、その源は手賀沼のようだ。

”ぶらり川めぐり” は、風を感じながら此の三つの川を遊覧船で巡る ”小さな船旅” だ。

『 葦の利用法は・・・』

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    弁天川に懸る橋。此の橋の左側に鰻屋「寿美吉」はある

葦簀と呼ばれる簾を作り、日光を遮りながら風邪を通す ”日除け” として使う事が多い。

夏の風物詩とでも云えようか。

又、痩せた農地の改良としては、「青い葦」は肥料用に、「枯れた葦」は土作りにと・・・

近くの印旛沼・手賀沼でも、護岸工事のために水辺の植物群が姿を消し、

水鳥たちの姿を見かける事は難しくなった。水質の汚濁は勿論の事である。

『 葦原の役割・・・地球を救う自然治癒力 』

2011-10-08 華2757
              護岸沿いに葦を植えよう!!

都市化が急速に進み、家庭排水やゴミの流入などにより、河川や湖沼からは葦が姿を消して久しい。

葦原は水辺の景観を作り、水中・水辺の生物の棲家なのである。

魚貝類が産卵し、其の稚魚は捕食から身を守られ、野鳥や他の動物たちも葦を集めて巣を作り繁殖。

川や湖沼の葦原が、白鳥などの大型野生動物の生息環境でもあると言う事は、

小さな生物の生息環境でもあると言う事に他ならない。

全国の川や湖沼で、葦原の復元に取り組んでいる事を耳にする度に、嬉しく思うのは私だけだろうか?

『 人間は、考える葦である 』

パスカルの有名な言葉である。

近年の科学の発展を振り返れば、果たして人間は ”考える葦” と言えようか?

豊かな森と水の ”瑞穂の国” 日本を是ほどまでに汚したのは誰なのか?

考え、考えて、原子力発電所を何十か所も・・・

其の挙句の3・11の爆発事故。

どうすれば自然破壊が出来るのか? まさかこんな事を考えた訳ではあるまいが。

コンクリートの護岸に姿を消した川辺を見ながら、ふと思った。

”考える葦” って、「こんなもんなの~?」 と。



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category: 雑感

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友、来たる 

『 遠方より。友来たる 』

2011-10-08 華2753
             アメリカ・デイゴが散り始めた

今朝、一年半ぶりに写友から電話が有り、遊びに来られた。

遠方とは云うが、実は大田区からである。

植物写真作家を自負する彼の作品は、難解と云えば良いのか? 鑑賞者の意を気にしていない作品なのだ。

昼食を早めに済ませ、車で幕張海岸公園に撮影に(実は、散歩であるが)出掛けた。

2011-10-08 華2752

『 霞んだ海の向こうに・・・』

霞んだ遥か彼方に、アクアラインの ”海ほたる” を望むことが出来る。

海は静かに寄せる波も穏やかで、浜辺の散歩には最適な状況であったが、

昼から晴れとなり気温もどんどん上昇か? 薄らと汗が滲む午後だった。

2011-10-08 華2749

『 若さって、本当にイイ!!』

浅瀬でハシャギ回る子供達がいた。

私の歳に成ると、影を慕いて・・・。 若さって、本当にイイ!!。

2011-10-08 華2748

『 ペットは、何処へ・・・?』

目の前を通り過ぎる若夫婦。 手には小さな袋を下げて。

飲み物とお八つが入っているのか? それともペットの道具なのか?

遠くを見つめるご主人の先には、恐らくペットが走り回っているのであろう。

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『 私、砂浜 大好き!!』

散歩では、芝生の上を駆けまわる事が大好きな我が家のペット ”らら”、

中でも砂浜を走り回る事が一番好きである。

体重が少しばかり多めなのか? 最近はよく前足を脱臼する。

今日も砂浜を全力疾走!!あぁ~、やっちまった、何時もの脱臼を。

塩水で手足はおろか腹までビショビショに・・・

2011-10-08 華2751

『 帰りは、お決まりのダッコ 』

暑さでバテバテになり、そのうえ脱臼。帰りは抱えられて・・・

清少納言は 『枕草子』 で、「夏は夜・・・」と言っている。

照りつける日差しの中での散歩は、目眩を起こしそうになる。

夏至が過ぎたばかりで、夜の長さは冬より五時間も短い。

暑い昼より夜がイイと言うのか? それとも 「政治と恋愛は夜を好む」 とも言う。

暑さを避ける為に気を使うより、短い夜をどう過ごすのか? この方が風流とでも納言は言っているのか?

さてさて、寝苦しい今夜をどう過ごしましょうか?

音楽を聴こうか? 読書をしようか? それともブログでも書こうか?

「夏は夜・・・」 過ごし方って、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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バックスは、女たらしか? 

『 子は親に似る? 』

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何とも可愛い御坊ちゃまなことか。

女癖の悪い全能の神 ”ゼウス” と、その愛人の間に生まれた子供 ”バックス” である。

”バックス神” は、ローマ神話のワイン神で、ギリシャ神話では ”ディオニソス” だ。

”バックス神” は、恋人に捨てられた女性を慰め、妻に迎えるという優しい一面をも持っていたが、

「酒の神」だけの事あって、酔っぱらって、

「アァ~ア、やってしまった~!!」 というエピソードが沢山残されてもいる。

こんな具合だから、「破壊の神」 とも言われる所以である。

女癖の悪い親に、此の子ありとでも云えるのだろう。

『 ワインでエクスタシー 』

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”バックス神” は、豊穣と葡萄酒の神とされ、集団的興奮のうちに恍惚境に入る祭儀を伴っていたと言う。

哲学者ニーチェは斯く言っている。「陶酔的・激情的芸術を象徴する」 と。

筋骨隆々・ビール腹の男性と、豊かな肉体の女性たちが、恍惚の世界に遊ぶ絵柄なのか?

男性は”ゼウス”で、女性は其の愛人たちなのであろうか?

とすれば、子供は ”バックス神” なのか?

『 ハナ金の帰宅前に・・・』

2011-10-08 華2747

有楽町・東京フォーラムを久し振りに歩いた。

沢山の出店(?)が建ち並び、行き交う人々が足を止め、ビール片手に軽食を楽しんでいた。

少し前までは、金しゅく・金しゅくと財布の紐も堅かったようだが、

アベノミクスのお蔭なのか?笑顔に笑い声が絶えない夕景であった。

ワンコイン昼食が持て囃された一時期もあったようだが、今は懐も少しは暖かくなったのであろう。

緑のパラソルに緑の暖簾(?)が立ち並んでいた。

オランダのハイネケンだ。

『 ハイネケン・ビール 』

1280px-HeinekenBrouwerij[1]

オランダのビール会社で、世界第三位のシェアを誇り、日本では、キリンビールとの合弁会社を設立している。

「責任ある飲酒は、上昇志向のライフ・スタイル」 を提案している。

ビールを楽しむのは、

「交友を深め、新しい人々と出会い、新しい経験をするために欠かせない」 と・・・

『 飲酒は、程ほどに・・・』

2011-10-08 華2746

立ち並ぶハイネケン・ビールの出店の横に、こんなデコレーションの車が人目を引いていた。

「正しい時間に、正しい場所で、しかるべき理由を以て節度ある飲酒」 をと。

「責任ある飲酒をする為の10のヒント、飲酒量を減らす為の5つのポイント」

ハイネケンはこの様な提案をしている。

昔ほどではなくなったのか? ”酔っぱらい天国” という言葉が流行った時代もあった。

最近でも、夜の巷では酔っぱらいが喧嘩をし、はては殺人事件までも引き起こしている。

そんな日本人の「酒とマナーの悪さ」にハイネケンは親心を・・・

 酒は飲め飲め、飲むならば・・・

外国企業にご忠告をされないように、紳士然としてワインでも、ビールでも。

酒でも食事でも、嗜むマナーって、「こんなもんなの~?」  



category: 雑感

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祭りのフォークロア 

『 祭りのフォークロア 』

2011-10-08 華2745

今の世を去ること遥かなる昔、心を合わせ、力を尽くし国起こしを行ふ。

野を焼き、畑地を起こし、水田を拓く。

しかるに今人、太陽と大地の広大なる恩恵を忘れ、

物質文明の繁栄に酔いしれて、自ら人間の霊性を捨て去らんとす。

時空を超えた滔々たる大地の讃歌を、この我らが美味しきまほろばの里を、

おろがみ守りて子孫に伝えよ。

『 祭りの衣装と化粧 』

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時代をどこまで遡ればよいのか判らないが、歴史民俗館で出会った一コマ。

歌舞伎の ”隈取” と、原始人の化粧(隈取の一種か)とが重なって見えて興をそそった。

中央の笠の下に座すのが首長であろう。

その脇を武装兵(?)が固め、派手な衣装に派手な化粧の女性と楽隊が取り囲む。

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『 芸能の始まりは・・・』

現代の芸能の起源は、古代人の ”祭り” の衣装と化粧にまで遡る事が出来そうだ。

天宇受売命の神憑りが芸能の起源のようで、神楽の起源でもある。

現存する神楽の演目の中でも、最も重要なのは 「天の岩戸」 の場面である。

二枚目の写真の女性は、手に笹の葉を持っている。

『古事記』 では、歌舞の振る舞いでは「小竹葉」を持つとある。

笹は、「商売繁盛」を招きよせる呪力を持つ象徴的な物でもあるが、

理由は、繁殖力の強さ、何処までも生き延びる生命力、まっすぐ伸びる清々しさ・・・


『 歌舞伎役者も、真っ青!!』

2011-10-08 華2741

この場面、何処かで見たような気がする。先日の歌舞伎座の舞台で・・・

豪華な衣装に、派手な化粧。脇役の手には、笛・太鼓、そして琴の様な楽器まで。

博物館の古代人の ”祭り” と、歌舞伎役者の衣装と化粧とが、頭の中で混然と。

本格的な梅雨の季節となり、各地では思わぬ被害が発生しているようだが、

梅雨が終われば今年も又、団地では盆踊りで賑わう事だろう。

古代人は ”祭り” に畏敬の念を込めたものだったが、派生した現在の祭りには意味すら感じられない。

「天ノ岩戸」の神々の踊りは、暗黒の世界から再び明るさを取り戻してくれた。

そして今に続く神楽では豊穣と繁栄を願いトランス状態になる。

”祭り” は、お遊びでもなく、芸能でもない。

京の都の祭りでも、山鉾や山車の上に人が乗る。此処は神々が降臨する神聖な場所なのだが・・・

『 エロスは、いつの世にも 』

天岩戸という洞窟に日の神がお隠れになったため、この世にあらゆる禍が降りかかってきた。

神々が相談の結果、大地を揺るがすほどの熱狂的な踊りを舞い、”神憑り” となる。

『古事記』には、「ウズメは神憑りのトランス状態の中で、エクスタティックな意識となり、

胸乳を露わにし、女陰を露わにした」と・・・。

此れを見た神々が大笑いをしたので、アマテラスオオミカミが岩戸から出てきたという。

なんとも ”祭り” の始まりはエロティックなのですね~!!

そう云えば、以前、高千穂で見た神楽は、五穀豊穣を子孫繁栄を男女の和合で表したものだった。

出雲阿国から始まる歌舞も、その演技の奥底に潜むのは、エロスの世界なのか。

”祭り” や ”歌舞” の面白さって、「こんなもんなの~?」


category: 雑感

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猿と人間の違いは・・・ 

『 死は事実では無い、概念である・・・』

かつて、そう云った霊長類学者がいた。

霊長類の中でも、葬儀をし墓をも造るのは人間と言う霊長類だけである。

死を理解し概念化しているのは、人間以外の霊長類には見る事ができない。

どんな哺乳類でも爬虫類でも、死と言う概念が無いからである。

では、人間はいつ頃から ”死” を発見したのであろうか?

『 謎めいた男女の死 』

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船橋市、「飛ノ台史跡博物館」で、縄文時代の人体や犬が埋葬された復元をみた。

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発掘された二体の遺骨からの想像図

男女二体の埋葬された人骨が発見された。

二人は、夫婦なのか? 兄妹なのか? それとも恋人同士だったのであろうか?

どうして二人が同時に埋葬されたのか?

秘められた男女の物語を想像する楽しみを残してくれた事に、感謝・感謝。

二体の屈葬人骨が抱き合うような形で発見された事は、縄文時代早期の墓としては大変珍しく注目された。

専門家の間では、壮年期の男性と思春期の女性との事だが・・・

『 母子、合葬墓 』

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多くの埋葬された人骨が出土し、その一つに大人の女性と子供が抱き合うようにした珍しい例。

母親とその子供の遺骨なのでしょうか?

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         上の遺骨の想像図

「親思う 心に勝る親心・・・」 吉田松陰の言葉だが、

古代から現代に至るまで、母親が子供を思う気持ちには変わりはないだろう。

物欲・名誉欲・金銭欲に塗れた、現在の若い夫婦(同棲もあるが)と子供。

親が子を殺し、子が親を殺す。なんとも寒々しい時代と変わり果てたが、

抱き合う人骨を眺めていて、哀れを感じざるを得ない。

『 埋葬された、一頭の犬 』

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およそ4000~3000年前の犬の骨。

発掘調査から、きちんと墓穴を掘って埋められた事が判明した。

墓の上に貝殻が混じった土がかけられていた為に、犬の骨は残ったらしい。

人間と同じように埋葬されていた事から、

愛犬の死を悼んだ縄文人の気持ちが、切実と伝わってくる。

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愛犬の死を悲しむ家族の、想像図

野生のオオカミを人間の便利が良いようにと飼いならし、やがてはペット化する。

死を悼み埋葬した縄文人。現代では愛犬家と呼ばれる人たちが、火葬・読経・埋葬と・・・

人間と自然界の動物、家畜化された動物、ペット化された動物、

生き物たちとの付き合い方は、はたして今の侭で良いのだろうか?疑問を感じている。

『 墳墓にみる、死後の世界 』

縄文時代・弥生時代には、死者を山に葬るという観念の成立は見受けられない。

農業が盛んとなり、山の神・田の神が交代するという思いから、山に葬るという習慣が成立か。

死者の霊を恐れると共に、死者の霊を大切にし、子孫を守って欲しいと言う願いを込めたのだろう。

『 ふるさとの 山に向かひて 言ふことなし・・・』   有名な石川啄木の詩。

”ふるさと” とは、”ふりいにし” の ”里” であって、

「かりそめに住んで居た土地」 という意味で、

今は亡きご先祖も、かっては住んでいた土地で時間の経過も含んでもいる。

祖霊は山にある・・・現代人は、”ふるさと” を概念として持つ事を失ったのであろうか?

「死を悼む心」 の原点を縄文人に見る思いであった。

仏教の堕落とともに、葬儀も変貌を遂げた。

社交上の一種とする習慣でもある ”香奠”、

人間の ”死を悼む” 事とは、あまりにもかけ離れている。

家族の死を見るにつけ、古代人の素直に ”死を悼む心” に学ぶ事は多いのではないか?

三穴三様の埋葬に教えられる事って、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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歌舞伎はワンダーワールド 

『 ワンダー・ワールドな歌舞伎 』

新歌舞伎座は連日大盛況を博している。

古風と新建築技術が織りなす新歌舞伎座に、先日生まれて初めて歌舞伎を鑑賞に行った。

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『 豪華絢爛な緞帳に・・・』

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日本画家・松尾敏夫画伯の緞帳。

花(特に牡丹)を描く日本画家として名を馳せるが、人物・風景を描く事も多い。

日本芸術院会員。 文化功労章・文化勲章を受章。

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日本画家・中島千波画伯の緞帳。

花鳥画など多彩な画題で有名。宮尾登美子の「きのね」の挿絵を描いた。

美しい日本の風景を中心に描き、その繊細さと力強い作風には定評が高い。

現在は東京芸術大学の教授も務める。

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花鳥画の名手として有名だが、祖母に上村松園(美人画の大家)をもち、

父は格調高い花鳥画の巨匠・上村松篁である。

日本芸術院会員で、その空間美と端正な画法は他の追従を許さない。

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作者は不明でしたが、

『 楽しみ方の多様性 』

歌舞伎と云えば、特殊な方々の趣味性の高い観劇と思っていたが、

建物外観を始め、館内は普段お目に掛れないような設えが有り、目を楽しませる。

屋上日本庭園もあり、都会の中心で一休みするのも一興かも。

歌舞伎其その物を楽しむのが本筋であろうが、私の様な者には付随物に興味をそそられる。

建物を楽しむも良し、緞帳の豪華さを楽しむも良し、演劇を楽しむも良し、

そして観客の人間模様を楽しむも良し・・・楽しみ方は十人十色という事か。

『 叙事詩と唄の不思議さ 』

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『 寿曽我対面 』

お馴染みの ”敵討ち” の演目。

毎年、年末12月になれば必ずといって良いほどドラマ化される「忠臣蔵」、

敵討ちに武士世界の美学を見出すのか? 「葉隠」でも君主への忠臣の美学が謳われている。

最近の殺人事件の報道を見ていて、いつも思うのは被害者家族の無念さである。

”殺され損” を地で行っている.

加害者の人権ばかりが叫ばれ、被害者は泣き寝入りの憂き目に遭わされる。

そんな複雑な気持ちで、『壽曽我対面』 を観ていた。

無念を晴らす”仇討ち”に、日本人であれば何処かに痛快さを感じ取っている事だろう。

罪も無い者が殺された、その被害者家族が極刑を望む事は当然の成り行きであろう。

海老蔵が演じる曽我五郎・・・発声を抜きにして(とは言え迫力満点)表情の面白さは天下一品である。

あの暴力事件を引き起こしただけあって、兎にも角にも面白い!!

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『 土 蜘・・・怨霊が怨霊を征伐 』

『古事記』 で、スサノヲノミコトが草薙剣でもって、ヤマタノオロチを退治する物語。

怪物ヤマタノオロチを退治するとは、スサノオノミコトもまた怪物ではないか。

比叡山の僧侶・智籌に化けて、源頼三の前に現れる土蜘はどう見ても怪物か?怨霊なのか?

見所は土蜘が千筋の蜘蛛の糸で絡め捕る見せ場であろうが、

『古事記』 の歌謡劇性と、『日本霊異記』 不思議さを思い出しながら、『土蜘』 を観ていた。

政界を始め、世の中を跋扈する現代の ”怪物” をどんな ”怪物” が征伐してくれるのか?

怨霊でも怪物でもイイから、早く現れて欲しいものである。

生まれて初めての歌舞伎鑑賞であったが、

実は前々から妻に誘われていたのである、いわば 「牛に引かれて、善光寺詣り」 と言う事なのか。

色々と面白い観方ができる歌舞伎だった。

喰わず嫌い的な思いにある貴方! 是非一回は歌舞伎座に足を運んでみては・・・

歌舞伎の面白さって、「こんなもんなの~」



category: 雑感

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渦は永遠に・・・ 

『 ゆく河の流れは絶えずして・・・』

方丈記の書き出しが言いたかった訳でもないが・・・

もう10年も前の事だろうか、私たちは(修験者3 女人2)或る滝場で行を行っていた。

塩と神酒を撒き、九字を切り滝壺へと進む訳であるが、水温は身を切られる程か。

此処の滝壺は深さが3mもあり、直に流れ落ちる滝の真下では行は出来ない。

数分であるが、般若心経を唱えると体は紫色を帯びる程である。

行を終え、私は滝壺の中の水の流れが気になり潜って見た。

10数mの高さから流れ堕ちた水は純白の泡を吹き、不規則な渦を巻きながら遥か彼方の海へと流れ込む。

一滴の雨は山の木々を潤し、大量の水になり川へ繋がり、そして海へと永劫の循環を繰り広げる。

其処へ生命の力強さと自然の移り変わりを見る思いであった。

”渦の不思議” そんな昔の想い出が蘇った・・・

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『 船橋市飛ノ台・史跡公園博物館 』

昔むかし今から約7000年前の縄文時代早期に、此の台地に家を建て海の幸・山の幸を頂き

先祖達が暮らしていた。

飛ノ台遺跡は、日本で初めて ”炉穴” が発見された遺跡で、この時代特有の住居外で調理を行う場であった。

此処で肉などの燻製を作り、煮炊を行っていた事が確認された。

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”炉穴”のある遺跡の復元が館の前にあり、公園化されている。

『 食通だった飛ノ台の縄文人 』

赤貝・ハマグリ・牡蠣など等、スズキ・クロダイ等の魚介類を。

屋外の炉では、鹿や猪の肉の燻製を? 何と現代人より豪華なお食事だったのか?

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大気汚染も騒音とも関係のない、静かで平和な生活を送っていた事だろう。

男は漁労に狩猟に・・・ 女は料理に子育てに・・・長閑な様子が偲ばれる。

21世紀の現在、公害問題や少子化を嘆き、暗い将来に失望する若者たち・・・気の毒ですね~!!

『 渦 の 不 思 議 』

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館内には、「縄文人になってみませんか?」と、麻布か?綿布か? 荒く織られた縄文人の衣服(?)。

此れを着て、縄文人に思いを馳せるという趣向でしょう。

私は、館内見学をし終えて、一番気に入ったのが此の「縄文人の衣」だった。

何と、あの ”渦巻き” 刺繍が施されているではありませんか!!

滝壺に頭を沈め、荒れ狂う渦に目を瞠った10年前の事が想い出されて。

静かなせせらぎも、10数mも流れ落ちれば水しぶきを上げ、滝壺は白濁混沌とした様を呈する。

そして、やがては穏やかな流れになり、下へ下へと旅を続ける。姿を絶えず変えながら。

さながら「方丈記」の書き出しの如くに・・・

『 縄文土器にも・・・』

縄文土器にも多くの ”渦巻き” を見ることができる。古くは洞窟壁画や石器・土器にも・・・

よくよく観れば、渦は決して閉じてはいない。 閉じてはイケナイのである。

自然の、また生命の循環は未来永劫に引き継ぐものであるから。

流れや渦は、その場に佇むのではなく、絶えず姿を変えながら。

『 渦からいただく、エネルギー 』

古代より、人は ”渦” と ”赤色” に不思議なエネルギーを感じて来たのであろう。

此の世に生を享けた時点から、より霊魂が力強くなるようにと、”赤色”に。

此の健康が元気が、より強くなるようにと、”渦巻き” に。

日常、渦巻きはよく目にする。

緑地に白い渦巻きの風呂敷、変形ではあるが理髪店の渦巻く看板、蚊取り線香も渦巻。

そして左回りに頭の横で回せば、「くるくるパー」となる。

渦巻きの面白さって、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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感動する感性 

『 山は自ずから高く 海は自ずから深し・・・

      山雲海月の心 あら面白や佐渡の海 満目青山・・・』


佐渡に流刑の身であった世阿弥さえ斯く言を残している。

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千葉県銚子市に大断層「屏風ヶ浦」なるものがある。

約10㎞にも及ぶ茶褐色の大断層である。

台地が太平洋に切れ落ち、高さは40~50m。荒波を受けてそそり立つ迫力ある風景は、

巨大屏風の如きで、「東洋のドーバー」とも称されている。

世阿弥ならずとも、此の大断層を眺めていると、

宇宙全体に働いている思考を超えた働きに、根底的な ”面白さ” や ”幸い” を感じざるを得ない。

其の感動の心なくして、”悲しみ” や ”苦しみ” を嘆き云おうとも、

何の解決にもならないし、”幸せ” は決して得られないだろう。

『 斜 交 層 理 』

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およそ60~80万年前、現在の房総半島の嶺岡山地が島であった時代、

三浦半島との間の海峡を流れていた海流が、作り出したものと考えられている。

断層と云えば、思い出すのは活断層であるが、

海流が作り出した断層は見事なまでの美しさを見せてくれる。

都会の雑踏を離れ大自然の中に身を置けば、心は騒音から解放され、

地球が(地殻の変動であるが)作り出した美しさに、生命の輝きに新たな生き方の再発見もあるだろうに。

『 枕 状 溶 岩 』

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粘性の低い玄武岩質のマグマが、水中を流れた時にできる特殊な構造をもった溶岩断層。

水中に噴出したマグマは、急激に冷やされ表面が直ぐ固化し、枕のような塊をつくる。

更に新しいマグマが噴出すると、前に噴出した溶岩の上を流れ、いくつもの枕が重なった様相を呈す。

地球の神秘や、動植物の生命の不思議に感動する感性を失い、

現代人は、あまりにも人工的な構造物や身の回りの利便性にばかり、心を裂いて来たのではなかろうか?

視覚・嗅覚を研ぎ澄ませば、今まで気づく事がなかった大自然の感動を、肌で感じ取れる事が出来たのに・・・

『 イ ル カ の 化 石 』

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断層から発見された「イルカの化石」。我々のご先祖が食していた痕跡でもある。

宮沢賢治が問い続けた事。

「あらゆる人の、一番の幸福」 「ほんとうの ”幸い”」。

自然や人生の受け止め方、他者との関わり方とは?・・・

何事にも感動する感性を持つことではなかったのか。

”幸い” とは、”巡りあわせること” と解釈すれば、

”幸せ” とは、我々 ”自ら” ではなく、其れを超えた大自然から与えられる、

不思議な力によるものが大きいと思われる。

『 海 食 洞 』

2011-10-08 華2717

山が海に接する所では、波に削られて海食崖が発達し、その前面に平らな波食棚や海食台ができる。

地盤の隆起や海水準の変化で海面が下がると、波食棚や海食台が陸化し海岸段丘となる。

「海食銅」は、柔らかい地層や断層に沿って、浸食が進み洞穴となったものだ。

此の「海食銅」は、数千年前に海面付近で作られたもので、

内部は周囲の地層に含まれる石灰分が滲み出したもので、鍾乳石や石筍などが出来上がった。

『 感 動 す る 感 性 』

植物の発芽・開花に。 小鳥のさえずりに。 風のざわめきに。 清流のせせらぎに。 夜空の星に・・・

常日頃、感動する事は身の回りに沢山あるが。

どうも人工的な事物に心を動かす傾向が、現代人に見受けられる。

「感性」とは、外界の刺激の応じて感覚・知覚を生じる感覚器官の感受性と、広辞苑にあるが、

ギャンブルやスマホなどを楽しむのは感性とは言わないだろう。

やはり自然界から受ける ”歓び” や ”楽しみ” を、感性と言うのだろう。

そうであれば、「感性豊かな人」 の如何に少ない事か、

自然が作り出す不思議な断層に、『感性とは?』と改めて考えた。

レイチェル・カーソンが問う ”感性” って、「こんなもんなの~」



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京都議定書の行方は? 

『 目標は、あくまで目標なのか? 』

2011-10-08 華2708

「成田航空科学博物館」で見た、どでかい地球儀。

白く渦が蒔く大空に、僅かに見える日本。

こんなちっぽけな日本が、京都議定書でのCO2削減目標が6%なんて、ナンセンスな事なのか?。

『 人は大空へ、憧れと共に・・・』

2011-10-08 華2713

ライト兄弟が発明した飛行機なんて、こんな物だったのか?

操縦者一人乗りの双翼だが、しっかりとプロペラだけは装備されている。

エンジンが見当たらないが、まさかゴム飛行機ではあるまいが・・・

『 ポピュラーな小型機、セスナ 』

2011-10-08 華2714

朝日新聞社が採用した初の飛行機なのか?

歩いて、車で、電車で、そして飛行機の採用となったのであろうが、

取材範囲も飛躍的に拡大した事であろう。

『 とてつもなく大きな、ジャンボ・ジェット機 』

2011-10-08 華2715

二階建ての客室には500人もの乗客を呑みこんだ事でしょう。

荷物室に納まっているのは、憧れのスポーツ・カー ”ホンダNSX”

海外旅行の経験の無い私は、このジャンボ搭乗経験は無いが・・・

『 一体、幾らのCO2を・・・』

2011-10-08 華2709

ジャンボは此の馬鹿でかいエンジンを四発もぶら下げている。

どれだけのCO2を排出しているのか? 誰かご存じかな?

飛行機の発達を眺めていて、『京都議定書』のCO2排出規制の事を思い出した。

地球の美しさが失われない事を思わず祈りたい気持ちにさせられた。

『 日本は五番目の多さ・・・』

全世界で排出されるCO2の、

中国は22,1%  アメリカは19,2%  ロシアは5,5%  インドは4,9パーセント、

五番目が我が国・日本で、4パーセントと言われる。

ところが上位四国、中国・米国・ロシア・インド、には何と抑制義務が課せられていない。

議定書から脱退したアメリカ(この国は全てにおいて我儘放題な国)。

ロシア・中国・インドは、発展途上国・市場経済移行国として義務を免れている。

日本だけが、1990年当時の排出量の6%削減という、バカげた約束なのだ。

おまけに、更にばかげていると思われるのが、『排出権取引』と言う摩訶不思議な約束だ。

これこそ先進国の我儘そのものと言えようか。

ソビエトの宇宙飛行士ガガーリンの言葉、「地球は青かった」。

正しく地球儀がこの言葉を表しているが、”綺麗だな~” と考え深く観る事が出来なかった。

地球の将来を救えるのは他でもない、我々人間だけなのだ。

そして青く美しかった此の地球を汚し痛めつけているのが人間なのだ。

何処の博物館でも、どうしてこんな質問の一石を投じないのだろうか?

博物館の使命って、「こんなもんなの~?」



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