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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

待つ・・・ 

バスを~待つ間に 時計を見ながら~

2011-10-08 華2999

何処へ行くのか? 来る人、待つのか? それとも病院通いなのか?

バス停を見ていると、色々な人々が集まり去って行く。

其々の目的を持って・・・『あなた待つのも  ”まつ” のうち』

たとえ一汽車~遅れても~

2011-10-08 華3004

ご夫婦なのか? 他人なのか?

親戚に集まった帰りなのか? それともいい出会いの余韻を楽しんでいるのか?

久振りに来た此の駅で、一汽車遅らせてもと、のんびりしているのであろうか?

小上がりに設えられた囲炉裏が、往年の想いに浸らせてくれる、長閑な田舎の駅舎。

『 祭 り の 出 を 待 つ 』

2011-10-08 華3006

華やかな舞台「石橋」。

白髪のシテが揚幕の中で、囃子に呼吸を合わせて、今まさに ”出を待つ” 緊張の瞬間を描いた絵がある。

動きを止めた静の時間だが、祭りの ”出を待つ” 少女たちの楽しくも和やかな時間は、静の中の動の時間。

松の木ばかりが ”まつ” じゃない

2011-10-08 華3007

『 時計を見ながらただ一人 今か今かと気をもんで、さかな待つのも ”まつ” のうち 』

子供(小学生)の頃、小さな小川で魚釣りをした事を想い出す。

物の無い時代だった。 竿は適当な木の棒。糸は縫物用の木綿糸。餌は酢を入れたオダンゴだった。

偶に釣れれば、フナかハヤ。 せっかちな性格なのか?ジ~ット釣れるのを待つのが苦手だった。

今はやりの ”釣女” なんて昔はいなかった。

『 帰りを ”待つ” 』

2011-10-08 華3001

主人の帰りを、ただひたすら待ち続ける「忠犬ハチ公」なのか?

それにしても、悲しい目をして淋しそうな犬だった。

恋のジンクスの喩えとして

「くしゃみが出る」・・・待ち人が来る

「眉がかゆい」・・・待ち人が来る。眉をかくと相手に会える。

色々とジンクスがあるようだが、”待つ” 行為には、不安や切なさを内に秘めているようだ。

恋は秘すものであろうが、同じ秘すものでも”夜這い” となれば、一味違うものを感じる。

『 真木の上に 降り置ける雪の しくしくも

           思ほゆるかも さ夜訪へわが背 』
 万葉集

しんしんと降り積もる雪のように、私の思いも募るばかり。どうか、夜には遭いに来てほしい。

”待つ” 行為は、平安の昔より人々の心を捉えて離さなかった。

甘い香り、苦い想い出、どうにでも成れという思い、でもやっぱりと思い直す想い。

待つ思いに駆られる人々を眺めていると、人生の悲喜こもごもを見るようだ。

”待つ” って、「こんなもんなの~?」



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霊園の秋 

2011-10-08 華2989

『 秋山の 黄葉を茂み迷ひぬる 妹を求めむ 山道知らずも 』 
                                            
泣血哀慟して詠んだ、万葉歌人:柿本人麻呂の詩。

秋の山は黄・紅の落ち葉に道が隠れている。妻を探そうとしても何処に居るのか?見当たらない。

山中他界観では死者の魂は山中に集まると考えていたようだ。

逝去し彼岸に居る妻と、娑婆世界である此岸の間で、狂おしくも舞い散る紅葉葉。

哀しくも美しい夫婦愛の詩だ。

『 旅する魂の集まる処なのか?』

2011-10-08 華2988

千葉県松戸市にある、「東京都八柱霊園」 に過ぎゆく秋を楽しんだ。

”霊園” は、昔で云えば ”墓ばら” だ。

立ち並ぶ墓石の列のあちこちに、梵字を書いた塔婆が風に吹かれて、

カタカタと悲鳴を上げている様子が思い浮かぶ。

夏の暑い夜には、近所の子供達が集まって、”肝試し”を楽しんだ想い出もある。

八柱霊園は、”墓ばら” のイメージは全くなく、良く整備された公営墓地である。

昨日は暖かな日差しに心も浮き浮き、見事な紅葉に眼の保養が出来た。

『 い、ろ、は、に、ほ、へ、と、散りぬるを 』

2011-10-08 華2991

子供達が、手の平に似た紅葉の葉っぱの指に似た部分を、「い・ろ・は・に」 と数えた事から、

”いろは紅葉” なる呼び名が付いたと言う。

五十音を詩にした弘法大師・空海の 「いろは詩」 の意味は、

人生なんて儚く所詮は夢の中だ。苦から逃れられた人の本当の幸せは、

あの世(極楽浄土)に往けた時に、初めて叶うものなのだ・・・。と教える。

何時までも夢物語な人生は、もうこの辺にして儚い夢も決して見ず、

一時的な快楽に酔いしれるような事はすまい、と諭している。

『 霊魂は不滅か?』

2011-10-08 華2992

私たちの生身は、肉体と霊魂(たましい)とで出来ていると考える日本人が多いようだ。

古代インド人は、肉体とは別に霊魂も存在し、死後もなお存続すると考えた。

お釈迦様は、これらの質問には直接答えておらず、霊魂の不滅を説く事はなかった。

後になり、輪廻転生の考え方が取り入れられると、しだいに霊魂説が台頭した。

やがて先祖崇拝と結びついて、その供養を重要視するようになる。

葬儀や追善供養法要は、寺院経営には欠かせないものとなり、

今では僧侶も霊魂の存在を否定する事が出来ないのが現状である。

とは言え、此の霊園には、一万基を超す墓石が立っている事だろう。

多くの霊魂が、秋の紅葉に映える天空を、千の風になって遊游しているのだろうか?

『 遠くて近きもの・・・』

2011-10-08 華2990

遠くて近いものは、極楽・京の紅葉・男女の仲。

一面の苔に覆われた庭に散る、紅葉の一葉。

京都、苔寺はその最たる古刹であるが、なにも京都まで足を延ばす事はない。

八柱霊園でも、苔生す庭に一葉の紅葉が。

想像力がある生き物は人間だけだろう。「考える葦である」 とも言われる。

霊魂が霊園に眠っていると想像し、燃える色に染まった紅葉の一葉に、京都の紅葉を偲ぶ。

想像力を巡らせば、苦界の娑婆世間も極楽浄土へと。

極楽は、西にもある東にも。北(来た)道さがせ、南(皆身)にも。

想像力豊かにすれば、苦からの脱出も可能になり、幸せは既に己の手の中へ。

想像する楽しみって、「こんなもんなの~?」


category: 雑感

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リニューアル・オープン 

『 風に散る花のように 人の心は移ろいやすい 』

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「ららぽーと、トウキョウ・ベイ」 西館が先日リニューアル・オープンした。

立体駐車場しかなかった”ららぽーと”だが、今回、大型屋外平置き駐車場を完備して。

今まででも十分広大な売り場面積を誇り、綺麗なショッピングモールだったが、

常に新しい物に・新しい物にと触手を動かす消費にとっては、少々飽き気味だったのか?

恰も「木枯らしに舞い散る木の葉のように」。

『 アスレチック感覚の海賊船が 』

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以前より館内には若いご婦人の子供連れが多く、子供にとっては買い物より、外で遊ぶ方が好む事だろう。

そこで思い出したのが「海賊船」だった。

此れは以前よりの所有物で何処かに保存していた物らしい。

リニューアルなった西館正面入り口前に設置し、子供達に遊んでもらう為に・・・

『 西 の 広 場 』

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正面入口より右側にコーヒーショップ「タリーズ」を見ながら歩を進めれば、「西の広場」がある。

此処は三階吹き抜けの大広場で、右には食品売り場があり、多くの買い物客を飲み込んでいる。

二回は専門店街で構成され、三階は内科・外科・眼科・皮膚科・婦人科など各種の医院や薬局が入っている。

『 衝動買も、ほどほどに・・・』

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リニューアルオープンを記念し、食料品は ”大安売り”。

初日は多過ぎる客の為、整理員も大忙しの光景が。

隣接するスーパーの客足が皆、「ららぽーと」へと流れ込んだ事だろう。

我先にと手を伸ばすご婦人たちに惑わされ、あの人もこの人も別に必要も無そうな物にまで手が出るようだ。

”衝動買いは後悔の元”、ご注意・ご注意!!

『 友に贈る、九州ラーメンを・・・ 』

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衝動買いではなく、栃木県にいる友に”九州ラーメン”を贈るために、

「コレット 九州・沖縄」 で、六種類のラーメンを購入。

本場の ”とんこつラーメン” を、栃木の方では売っていないとの事だから・・・

『 毛糸のキャップが一番 』

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寒風が吹くようになり、暖かそうなキャップが欲しくなり、帽子専門店に。

常時3000点の品揃えと言うふれ込みだが、そんなに多くは無いが、

店頭に飾ってあるフォルクスワーゲンに釣られ、つい入店と相成った。

今から46年前の事だが、真っ赤なワーゲンに乗っていた事がある。それも二台乗り継ぎ。

色々あれこれと品調べするが、なかなか思うようなキャップがない。

結局、買い求めたのが、黒の毛糸で編んだ暖かそうなキャップにした。

確かに品質はよさそうだが、思った以上に高かった。

「値は値ほど、安物買いの銭失い」 と昔より言う。

目に染みる価格だったが、それ相当に良い品質なのであろう。

帰り際になり、ベストも買おうと、スポーツ店に回った。

気に入ったベストが一点あったので、ついでに買う事とした。リバーシブルで着易いようだ。

『 名誉欲・色欲・食欲・物欲は、苦悩の根源 』

とは、昔より言われるが、別に物欲があっての買い物では無い。

四苦八苦の七番目に 「求不得苦」 がある。

あれも欲しい・これも欲しいと思い願うが、何事もなかなか思うように手に入らない苦しみだ。

買い物は自分の心の空洞を埋める行為かも知れないが、必要な物は必要だ。

『あり余る財産は、苦労と愚行をもたらす』

幸いにして、その日暮らしを送る私には、苦労も愚行も縁が無い。

それにしても、買い物って楽しい行為には違いない。細やかな楽しみだったが、

身の回りの小さな幸せって、「こんなもんなの~?」


category: 雑感

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ただ過ぐるものは・・・ 

『 ただもうひたすら 過ぎに過ぎて行くもの。

         マラソン人。人の年齢。春、夏、秋、冬。』
 清少納言?

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暫く福岡・山口に私用あって留守にしていた。

秋の好天続きだが、明日はまた一雨くるという予報だ。

散歩の途中、中学校の前庭に一本のモミジがある。 やっと赤く染まったようだ。

少し肌寒い中、綺麗に色付いた紅葉を眺めていると、清少納言の ”ただ過ぐるものは” を思い出した。

一面真っ赤に染まる紅葉も綺麗だが、緑・黄・紅とグラデがある紅葉は、また格別に美しい。

落葉路(ンッ?)を駆け足で マラソン人が行き過ぎる  
五輪真弓(詩)

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直線400mの芝生広場にも、赤く色付いた桜の落ち葉が風にヒラヒラと。

隣接する野球場での練習に一区切りつけ、軽くランニングをする子供達。

一汗かいて、また球場での練習が続くのか?

『 小春日に 心晴れ晴れ 草野球 』

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少しばかり肌寒い風も心地よく、冬に向かう一時に穏やかな小春日和が心を浮かせる。

心に陽だまりが出来るのも、ひとえに太陽の細やかな贈り物なのか?

外野に張られたネット越しに、試合が終わったのか? 選手たちが寝ころび観戦を。

『 大方は隅無し。大器は晩成す。・・・道は隠れて名無し 』  老子曰く

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全ての道は、人間の認識を超えた所に在る。何とも奥深い、老子の言葉。

テニスの練習ボードで、野球のボールを投げている青年が一人。

近くで其れを眺めている数人の若者たちが・・・

あまり上手には見えないが、それこそ大器晩成で行く、末は田中マー君か? ハンカチ王子なのか?

枯葉散る夕暮れは 来る日の寒さをものがたり  五輪真弓(唄)

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帰り道ふと見上げれば、真っ赤に染まった枯葉が今にも散りそうな。行く秋に別れを言うかのように。

春は冬に別れを告げ、秋は夏に別れを告げる。全ては、「ただもうひたすら 過ぎに過ぎて行くもの」。


先日、家族を亡くされた人に逢った。悲しみの中、悲嘆に暮れていた。

人の別れもまた斯くの如しか?

「諸行無常」で「有為転変」。永遠に続く悲しみも有りはしないのだろう。

過酷な冬も、やがては暖かな日の光を受け春となる。

悲しみも、やがては時間と共に消え失せる。「時間が薬」とは、上手く言ったものだ。

『 裏を見せ 表を見せて 散る紅葉 』 良寛(辞世の句)

風に舞うモミジ葉に、越し方の我が一生を写し取ることが果たして出来るだろうか?

裏を見せ、表を見せるなんて出来っこない!! 見せたくない事ばかりの人生。

折角、散る紅葉に落ち葉に、興を覚える季節だから、「輪廻転生」でも一考するとしましょうか。

枯葉散る季節に教えられる事って、「こんなもんなの~?」




category: 雑感

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逝く秋に・・・ 

『 行く秋や 手を広げたる もみじかな 』

2011-10-08 華2986

冬を迎えるまでの僅かな秋の名残。

風の冷たさも日増しに強まり、野山の木々も赤く染まり枯葉が震う様に、

過ぎ行く秋の風情を感慨深く見送る日々が続いている。

好天に見舞われた今日、久しぶりにペットの ”らら” を連れて、近くの公園を散歩した。

寂寥感あふれる透明な空気に、秋は春と同じく去りゆく季節に惜念を覚える。

『 ほのぼのと 小春日和を 惜しむかな 』

2011-10-08 華2983

公園の一隅に休憩場所が設えてある。

赤いロード・バイクに、真っ赤なジャンバーの男性。

よく見ると、手にはスマート・フォンが・・・

しばしば問題を引き起こす携帯電話だ。

自転車を、まして車の運転中に携帯電話。 〇〇ながらのマナーの無い人をよく見かけるが、

一走りした後、ベンチに腰掛け携帯電話。 見習うべき光景だった。

『 雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る 』 小林一茶(句)

2011-10-08 華2985

公園では、鳩や雀をはじめ多くの小鳥たちが餌を啄んでいる光景に出合う。

一茶にとっては、鳥の庶民である鳩や雀は、仲の良い友達だった。

桜の木の下に、ハンドルにサッカー・ボールを載せた三輪車が無造作に。

遊び疲れた子供が、遠くで見守る母親の元に駆けて行ったのか?

それとも、屯する鳩や雀を追い駆けて遊び疲れたのか?

想像を楽しむと思わず微笑みがこぼれる。

『 春は若芽の萌黄色 夏は深みの緑色 

           そして紅のまだら模様 今、山は秋の色 』


2011-10-08 華2984

今年は殊の外、夏には猛暑日が続き、 秋の気配もそこそこに冬の到来か?

例年なら公園の桜の葉も、紅色に染まり冬支度を整える頃なのだが、

今年は綺麗な紅葉は目に留まらない。

ペットを連れての散歩も 例年なら紅葉を楽しみながらのそぞろ歩きだが・・・

『 幸せは 弥生三月花の頃。 おまえ十九で、わしゃ二十歳。 

 死なぬ子三人、親孝行。 使っても減らぬ金百両。 

 死んでも命があるように 』
  江戸時代の戯歌

娑婆世界にありながら、満足のいく良い状態の永続を願うのは、身勝手な事なのか。

暑からず寒からずの、肌に心地よい季節が弥生の頃。

花咲き匂う季節も、やがて梅雨になり猛暑となる。秋には台風が襲い掛かる。

女性が最も美しい十九の頃も、永遠の持続は叶わない。 やがては老いる時も来る。

何事も、この世は叶わない事ばかり。

真っ赤に染まる紅葉を期待するのは、人間の身勝手から。

少しばかり色付いたカエデやモミジで、辛抱するとしましょうか、ね。

日本の四季を楽しみ愛でるって、「こんなもんなの~?」


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雪女 


『 吹雪の夜には 白い服の女妖怪が 』

2011-10-08 華2979

小泉八雲 『雪女』

茂作と己之吉という二人の樵が武蔵国・西多摩郡調布村に住んで居た。

茂作は老人だが、己之吉はまだ若者で、樵の仕事は見習いだった。

ある冬の日、吹雪の中家に帰れなくなった二人は、近くの小屋で寒さを凌いでいた。

夜中になっても雪は止まず、仕方がないので寝る事とした。

その夜、顔に吹き付ける雪に己之吉が目を覚ますと、恐ろしい目をした白づくめの美しい女が立っていた。

隣で寝ていた茂作に女が息を吹きかけると、茂作は凍って死んでしまった。

女は己之吉にも息を吹きかけようと覆いかぶさったが、しばらく見つめた後、笑みを浮かべて囁いた。

「お前も殺してやろうと思ったが、若く綺麗だから助けてやるが、今夜の事は誰にも話すな」と。

数年後、己之吉は「お雪」と言うほっそりとした美しい女性と出会う。

二人は恋におち結婚し、10人の子供を授かり幸せな生活を送っていた。

お雪は良く出来た妻であったが、不思議な事に何年経っても全く老いる事が無かった。

或る夜の事、「こうしてお前を見ていると、十八の頃にあった不思議な出来事を思い出す。

その夜、お前そっくりな美しい女に出会った。恐ろしい出来事だったが、あれは雪女だったのか、

それとも夢だったのか」と。

話を聞き終え、突然立ち上がり 「その時見たのは此の私だ。他言したら殺すと言ったが、

子供達を見ていると、どうしてもお前のことを殺せない。子供の面倒を此れからも宜しく」 と言った。

そう言い残して、お雪の身体はみるみる溶けて白い霧になり、消えて行った。

『 昭和レトロ商品博物館 』

2011-10-08 華2982

ぶらり青梅宿・昭和を楽しみ散策すれば、此の館に出会う。

左隣が 「青梅・赤塚不二夫会館」 である。館内には懐かしい昭和の品々が展示されている。

黒光りのする急な階段を二回へと歩を進めれば、其処には 『雪女』 の部屋なのか?

『 樵が纏ったワラジとミノ?』

2011-10-08 華2980

階段の途中、黒い漆喰の壁に、草鞋と蓑がぶら下げられている。

理由は判らないが、雪深い山村の吹雪の晩に二人の樵が纏った雰囲気を醸し出している。

『 小泉八雲、その特異な女性觀 』

2011-10-08 華2978

複雑な家庭環境に育ち、愛していた母親とは4歳の時、悲運な別れを経験し、

イコンに描かれた聖母子像(浅黒い色調)に、母と自分を映し出していた。

西洋の白人女性を批判し、混血黒人女性や日本人女性を褒め称えたのは、

暖かく描かれた聖母子の残像を引きづったものであろう。

ハーンの 『怪談』 に登場する女性の姿をした、幽霊・妖怪・精霊などが多くあるのは、

特異な性格をしたハーンだからこそであろうか?

『 美の魅力と破壊の危険 』

2011-10-08 華2981

雪は吹雪いて空に舞い、解けて水となり流れる。

その雪の化身である、冷たい目をし白い衣服姿の女。

雪は純白にして美しく輝き、人の心を魅了して止まない。

吹雪が荒れ狂えば、自然災害にもなり人の命さえ奪う。

”美の魅力と破壊の危険” を同時に孕む、『雪おんな』 の怪談伝説。

隣の陶磁器店のショーウインドウに・・・白き犬が。

冷たく鋭い 『雪おんな』 の眼差しを見た後、白い毛皮を纏った此の犬の眼。

何が淋しいのか? 言いたいのか? あぁ、それとも・それとも・・・

洋の東西を問わず、女性にとって白い肌は憧れの的であろう。

緑の黒髪・白粉の白・口紅や頬紅の紅、

広く一般の女性にまで化粧が定着するのは江戸時代と言われる。

中でも、肌が僅かに白くなったような薄化粧が粋とされ尊ばれた。

『雪おんな』 化粧している訳でもないが、白い肌に髪は濡れ羽色。

着ている衣装は胸元が少々露わな白き衣。

美しい女性の典型的な見本のようではないか。

『怪談』 にみる女性を恐ろしいと見るのか? 美しいと見るのか?

人それぞれ、見方が違うって、「こんなもんなの~?」


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敗軍の将・・・ 

『 新 撰 組 屯 所

2011-10-08 華2963

流山本町江戸回廊を散策していると、「新撰組屯所」が此の地に在った事を知る。

新撰組は、鳥羽伏見の戦に敗れて江戸に帰り、新たに甲陽鎮撫隊を結成するが、

甲州路勝沼に出陣して官軍と交戦するも、これまた敗れて総州・流山に再挙を計った。

流山は水陸交通の要所であり、問屋・船宿・旅籠などが建ち並び、その繁栄には見るものがあった。

江戸を脱出した幕兵たちが多く此の地に屯集し、甲陽鎮撫隊に参加する事となった。

再々起を計る近藤 勇であったが、慶応4年、大久保大和と変名したにも拘らず縄捕についた。

『 近 藤 勇 陣 屋 跡 』

2011-10-08 華2967

「新撰組 屯所」跡に隣接し「陣屋跡」があるが、醸造家・鴻池の跡地であり、

現在は(株)秋元家の倉庫になっていて、敷地内には記念碑が建立されている。

『 愛刀 ”虎鉄” は偽物か?』

近藤 勇は農家の出身であったが、新撰組をしての活躍が認められ、念願だった幕臣となり、

戊辰戦争では隊を再編した ”甲陽鎮撫隊” を率いた。

33歳の時、京都三条河原にて斬首の身となった。

勇は、口に拳骨を丸ごと咥え込むという変な特技を持っていた。

愛刀は天下の名刀 ”虎鉄” と言われているが、現在では偽物とされるが、

勇自身は、「下拙刀は虎鉄故に哉 無事に御座候」 と・・・

自分の身が無事なのは、愛刀 ”虎鉄” のお蔭と信じていたようだ。

『 近藤 勇 辞世の句 』

2011-10-08 華2972

孤軍たすけ絶えて俘囚となる。 顧みて君恩を思えば涙さらに流る。

一片の丹衷よく節に殉ず。 睢陽千古これ吾がともがら。 他になびき今日また何かを言わん。

義を取り生を捨つるは吾が尊ぶ所。 快く受けん電光三尺の剣。 只まさに一死をもって君恩に報いん。

『 敗軍の将 兵を語らず 』 (史記)

京都三条河原で斬首になる時、処刑前に警護官に向かって言った言葉は、

「ながなが御厄介に相成った」 と。

大石内蔵助を尊敬し、赤穂浪士の装束を真似た、羽織・袴を発案した勇の潔い最後であった。

自ら敵に身をゆだね、交戦を避けた近藤 勇。当に敗軍の将、兵を語らずを地で行った潔癖の侍だった。

老松古椎に往時を偲んで、此の地に遺跡の石碑が建立されている。

『 義賊・金市と愛人・三千歳の墓所 』

2011-10-08 華2977

「新撰組屯所」跡の前庭の一角に、『閻魔堂』がある。

2011-10-08 華2966


裕福な流山の醸造家「金子屋」に生を享けたが、幼くして家運が傾き父親は没したが、

跡を受け家業に励む事も無く、賭博に明け暮れる日々を送る。

母親に勘当され、後に家屋敷までも人手に渡る憂き目に遭う。

盗賊に身を落し世間からは ”金市” と呼ばれた。

大阪で御縄になり文化10年、小塚原の刑場で獄門にされる。

盗賊などを、平安の六歌仙に見立てた講談「天保六歌撰」に登場し、

歌舞伎「天衣粉上野初花」では人気を博した。

大店から盗んだ金品を貧しい人々にばら撒いた事から、「ビン小僧の金市さま」と呼ばれた。

義賊として、此の地に墓石が建立されたようだ。

右側に隣接する墓石は、同作で金市の愛人とされた花魁 ”三千歳”の墓である。

『 葉 隠 の 精 神 』

2011-10-08 華2976

新撰組屯所の壁に立てかけられた一輪の古びた車輪、魚を入れる魚籠なのか、そして擦り切れた鋤、

近藤 勇の来歴謂われ、金市と三千歳の墓所などを観ていると、こんな壁の情景にも悲哀を感じる。

『 武士道というふは、死ぬことと見つけたり 』 葉隠

葉隠は、「前もって、死んでおく」

プラトンは、「哲学とは、平然として死ぬための練習である」

ハイデッガーは、「死を意識しながら生きることが、人間本来の生き方である」

いずれも、「死んでも、生きろ””」の精神が宿っている。

「虎は死して皮を残す」 と言われるが、私たちは死して何が残せるのだろうか?

人の生き方って、「こんなもんなの~?」

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一茶のように・・・ 

『 涼風や 力一はい きりゝゝす 』   一茶坊・自画讃

2011-10-08 華2960

涼風の立つ晩秋に、未だ元気なキリギリスが、最後の声を振り絞り鳴いている。

一茶の心優しが偲ばれる秀句である。

最後の最後まで、人生を力一杯全うしたいと言う、一茶の気持ちが良く表れている。

『 一茶・双樹記念館 』

2011-10-08 華2951

千葉県流山市に、小林一茶と双樹の記念館がある。

流山市は、一茶の奇遇の地で名高い所だ。

人生の多くを旅した小林一茶、中でも流山を含む下総地区は最もよく訪れており、

その回数は50回をも数える。

他の俳諧人に俳句を指導したり、情報交換したりして生活の糧としていたという。

記念館は、安政期の建物を解体修理した双樹亭をはじめ、枯山水の庭が設えてあり、

茶会や句会などに利用される ”一茶庵” が併設されている。

『 夕月や 流れ残りの きりぎりす 』  一茶(句)「文化句帖」

2011-10-08 華2953

記念館の門を潜ると、庭の右側に此の句碑が建っている。

文化元年の九月の作で、この頃は雨が多く、流山はとうとう洪水に見舞われた。

家も立木も押し流されんばかりに荒れ狂ったが、夕方には漸く治まり、

空には淡い夕月がかかっている。何処かの物陰で、生き残りのキリギリスが鳴き始めた・・・

一茶は、小動物に己を反映し、優しい眼差しで句を詠んでいる。

『 鳴く猫に 赤ん目をして 手毬かな 』   一茶「おらが春」

2011-10-08 華2956

館内の階段に、手毬が飾ってあった。

一茶の句には、子供や小動物がしばしば登場する。

幼い子供達と手毬を撞き楽しんでいると、猫が仲間に入れてくれと羨ましそうに。

お前はダメだとばかりに、あかんべ~をした・・・何とも微笑ましい光景ではないか。

『 吾亦紅 筒に一花の 茶会かな 』

2011-10-08 華2955

一茶庵では、ご婦人方が茶会を楽しんでいた。

枯山水の庭を見ながら、一腹のお点前に心遊ばせれば、一輪の吾亦紅も微笑みを投げかける事だろう。

悠々とした時間の流れが、見る物の心さえ豊かにさせる。

『 掌に 酒飯けぶる 寒哉 』  一茶(句) 金子兜太(書)

2011-10-08 華2959

力強い書体の扁額が架けてあった。

晩秋もやがては終わり、本格的な冬将軍がやってくれば、

冷え切った心身を温めてくれるのは、”酒・酒・酒”。

”ふぐちり” か ”牡蠣の土手鍋” があれば、言う事なしか。

娑婆の憂さを払うには ”酒”と”飯” がいちばんであろうか。 まして寒い夜には。

『 炭くだく 手の淋しさよ かぼそさよ 』

小林一茶は、晩年にいたるまで作句力の衰えを知らず、生涯に20,000句の俳句を残している。

一茶は、詩人として生き抜いた過酷な人生を反映し、鮮烈にして個性的な人生詩となっている。

一茶は、信濃も奥の越後境に近い雪深い山村に生を享ける。

三歳にして母親を亡くし、持高も半減し生活は困窮を極めた。

十四歳の時、愛育を受けた祖母まで失い、翌年江戸へと足を運ぶ。

江戸では、手に就いた職も無く、転々と渡り奉公を余儀なくされ、酷い辛酸を舐めたと言う。

幼少期からの過酷な人生が、一茶の心を捻じ曲げたのか?

虫けらみたいに・・・自身を反映させ、無邪気な心を追い求める様になる。

『 卑屈は、人間を崇高にはしない 』

生まれてこの方、我が人生を振り返る時、

卑屈になり、自ら幸せを手放した事はなかったか?

どんな時でも、一茶の優しさを思いだし、己の幸せを実感する事が大切だろう。

卑屈に生きても、心だけは温かく。

人の生き方って、「こんなもんなの~?」


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秋に親しむ 

『 石山の 石にも蔦の 裏表 』    乙州「韻塞」

2011-10-08 華2949

晩秋には紅葉して 木や壁を赤々と染め上げる蔦。

紅葉の季節になると、紅葉は京都に限るとばかりに、全国から観光客が殺到するが、

打ちっぱなしのコンクリート壁に張り付き、燃え上がる様な蔦の紅葉に、身近な秋の深まりを感じる。

花が女か 男が蝶か  森 進一(歌)

2011-10-08 華2945 

栃木県佐野市から、故郷時代からの旧友が遊びにやって来た。

前日は、南房総の鋸山へ連れだって散策を楽しみ、この日は千葉市の「花の美術館」へ・・・

前庭では菊の愛好家が催す ”菊花展” が開催されていた。

菊の懸崖をはじめ、見事な菊の大輪が目に眩しく、作者の並々ならぬ努力が偲ばれる。

甘い蜜に誘われてか、蝶が蜜を吸いに一休み。

『 花びらの、形と色と香りを損なわず 蜜蜂は味のみ携えて去って行く 』

蜜蜂でも蝶々でも同じ事。

花には何ら悪さをする訳でもなく、ただ蜜だけを頂いて飛び去る。

そんな小さな小さな頂きものをするのだが、

蜂でも蝶でも、受粉という花にとっては一番大切なお礼を残して去って行く。

さぁ、果たして私たちは、蜂や蝶のように大きなお礼を他人に施しているだろうか?

『 蜘蛛なんと 音をなにと鳴く 秋の風 』 芭蕉(句)

2011-10-08 華2946

館内で不思議な物を見た。 野菜の上を這う ”タランチュラ”。

作り物の蜘蛛だけど、”タランチュラ” は毒蜘蛛で日本にはいない蜘蛛だろうが。

芭蕉は、「蓑虫は ”チチヨ・チチヨ” と鳴くと言うが、蜘蛛よお前は何と鳴くのだろうか?」と・・・

私は、蜘蛛の鳴き声どころか、蓑虫の鳴き声も聞いた事が無い!! 果たして蜘蛛が鳴くのだろうか?

『 さつま芋 代用食とは 大王食 』

2011-10-08 華2948

サツマ芋にジャガイモ、そして葡萄たちが、実りの秋を楽しませてくれる。

さつま芋は、鹿児島藩が主産地で、他県への持ち出しはご法度であったと聞いた事がある。

垣根の垣根の 曲がり角・・・  子供の頃によく歌った事がある。

焚火だ・焚火だ・・・と続くのだが、燃え尽きた熾火の中には、ホカホカな焼き芋が・・・

思わず子供の頃を想い出させる展示品!!

『 手のひらを 赤く染めるか 暖炉の火 』

2011-10-08 華2947

木枯らしが吹き荒ぶ日も、もう其処まで来ているのだろうが、今年は酷暑続きで遅れているのか?

チロチロと揺れる炎は 体だけでなく心も心底温めてくれる。

電気仕掛けで揺らめく炎だが、しばし見惚れて足を止めた。

『 人生は家族で始まり、家族で終わる 』

2011-10-08 華2950

壁に懸った一枚の立体絵。

着ている衣服に、部屋の隅の暖炉の火。

暖かい部屋での夫婦の夜の団欒時と思うのだが、何故か夫婦は頭を垂れ・・・疲れた体を癒すのか?

「良い結婚生活はあるけれど、楽しく面白い結婚生活はめったににない」と言われる。

此の夫婦も、厳しく辛い農作業に身も心も疲れ果てているのだろうか?

色々な思いを巡らせ、一枚の絵を楽しんで見ていた。

『 淋しさや 壁にすがりし 蔦紅葉 』

病室の窓から見える蔦の壁。

最後の一枚が真っ赤に染まり、今にも落ちそうになっている。

そんな景色を眺めながら、少女は思う ”最後の一枚が散った時、自分の命も蔦紅葉と同じく散るのだろうか”?

いつか読んだ小説の記憶が蘇った。

『 花の命は短くて 苦しき事のみ多かりき 』

人生なんて、「こんなもんなの~?」




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黒猫がペリカンを・・・ 

『 女性の運命は、愛される量で決まる 』 ジョージ・エリオット

『 男性の使命は、広くて多様なり 』 と、トルストイさんはのたまう。

2011-10-08 華2933

チョットした記念にと思い、万年筆をプレゼントした。

妻が以前から、朝日新聞の「天声人語」を書き写している。

愛情表現でもなく、だからと言って、決して悪事の罪滅ぼしでもない。

予てより、万年筆が欲しい・欲しいと言っていたので、内緒でネットで購入した物である。

支払いは当然、妻の口座からではあるが・・・

何日後かに、二匹の黒猫がペリカンを運んできた。

『 家になくてはならぬものは、上がり框と女房 』

昔より上がり框と女房が、如何に大切なものなのか・・・実感ですな~!!

2011-10-08 華2934

『ペリカン、スーベレーン M400』

伝統的なピストン吸入式インク充填方式は、万年筆の醍醐味であり懐かしさを感じさせる。

ペン先は、14金プラチナ装飾が施され、彫刻の美しさは格別なものがある。

親子が寄り添うペリカンのメタル天冠も、見る者の憧れを満足させる。

完成度・堅牢性・耐久性に不安も無く、掌に絶妙なバランスを保ち、書き心地の良さに貢献。

『 女は弱し、されど母は強し 』   ヴィクトル・ユーゴー

ユーゴーは、「母は強し」と言うけれど、全くその通りで、今思えば妻は女の時から強かったか?

いやいや、優しく美しい女の子であった(私が勝手に思う事だが) そんな妻への細やかなプレゼント。

天冠のペリカンの親子像は、ヨーロッパでは古来より、「母性愛の象徴」とされる。

人気の高い縞模様の軸のデザインは、製造当時からの変わらぬ伝統的なもの。

『 大切な事は、大志を抱き、成し遂げる技能と忍耐をもつ事である 』
ゲーテ

2011-10-08 華2935

「パーカー・ローラーボール」

以前より妻が「天声人語」を転写するために私用していた物で、

ブランドの象徴である ”矢羽根クリップ” には、

”成功に向けて、人生を切り拓こうとする人々の傍に、寄り添う存在でありたい” と言う願いを込めて。

インクは濃く滑らかな書き味の水性ローラーペンで、万年筆とボールペンと足して2で割ったような物だ。

弱い筆圧で書くことが出来、インクは滲みが少ない。

ボディーは深みのある漆黒のラッカーで、宝石の輝きと云えば良いのか?

『 青が無ければ、赤を使えばいい 』

”青の時代” で有名なピカソの言葉だ。

確かに何事に於いても、全てが揃うという事はないのが普通だろう。

万年筆が無ければ、ローラーペンでも済む事ではあるが・・・

万年筆は女房が「天声人語」を転写に、

そしてローラーペンは、筆記用具の一つとして私が使おうか?

其れとも、人生最後のチャレンジでもしてみようか? ローラーペンが寄り添ってくれるのなら。

50年の長きにわたって私を支え励ましてくれた妻への、ささやかなプレゼントではあるが、

「 量より、質 」と言うではないか。 金額より愛情の深さではないでしょうか、ね?

『 女性の運命は、愛される量で決まる 』

おやおや、愛情の量で決まるのなら、もっと高価な万年筆でなければならなかったのか?

感謝の気持ちに込めた、愛情表現って、「こんなもんなの~?」




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