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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

花の下にて・・・ 

『 ねがわくは 花のもとにて 春死なむ その如月の 望月のころ 』 西行法師

春の陽に心浮かれて花を愛でる・・・な~んて、のんびりしていては ”平和ボケ” なんて言葉が聞こえてきそう。

とは言え、やはり春の日差しの暖かさは有難いよね。

身も心も解放され、花見と洒落込もうという気持ちは誰にもあるのだろう。

満開の桜で、ハラハラと散るには未だ日数が要るが・・・生命が尽きる日を前もって告知した高僧がいた。

「御裳濯河歌合」 一首で、西行法師73歳の辞世の句(願望の一句)である。

「涅槃経」 によれば、釈迦の入滅は2月16日であったが、其の同じ時・満月の下での死を願った西行。

涅槃会には花弁が散華されたと伝わり、西行も釈迦の涅槃と同じく散る花の下の死を希求していた。

生涯を通して花と月とに心を尽くし続けた西行の、数奇な人生が見事に歌われた名句である。

宵の空には望月が東から昇り、地上では桜の花弁が舞い踊る。 夜桜見物には心躍る事であろうが・・・

西行の一句が想い出される香澄公園の一時であった。


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               香澄公園は、” 春 爛 漫 ”


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               苔の緑が、目に染みる


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              花の下にて春を愛でる


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       哲学書に親しんでいるのか?

『 人の世は 哀しく儚く 夢の中 悟れ悟れと 散る桜 』  夢旅人

何時の事だったか? 三鷹方面に行った。

桜並木を通過する時、一車線の両脇は見事な桜並木が続いていた。 当然ながら大渋滞にはまってしまった。

歩道では桜見物で立ち止まる人、桜吹雪を写すカメラマンで歩くに侭ならぬ状態であった。

渋滞待ちの車内から、風に吹かれて散る桜をしばらく眺めていて、その時に思った事が上の一句であった。

桜の花弁は四方八方を向いて咲くと言われる。 所謂 ”八方美人の花” なのだ。

春爛漫、酒とカラオケの饗宴で花見シーズンを浮かれているが、散り行く桜は我々に何を問いかけるのか?

親鸞聖人も、「ありありと 思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは」 と、儚い人生を問いかける。

”散る桜” は、潔さだけではなく、”生きる幸せ・死ぬ幸せ” を見つめ直せと訴えているのでしょう。

西行の一句・親鸞の一句を思い出させる、桜下の散歩って、「こんなもんなの~?」




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category: 雑感

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