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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

怖いですね~ 

『 昨日今日とあすと うつろう世の人の心に 似たるあじさいの花 』
                                          佐久間象山



人の心は刹那刹那に変わるものだ。

奈良の大仏、毘盧遮那仏の経に「華厳経」がある。 その佛曰く。「心如巧画師」と・・・

“心”を中心に据えた画に、「熊野觀心十界曼荼羅」という、掛け軸がある。

今から遡ること500年前、熊野比丘尼は此の絵を持って、全国を絵解きして訪ね歩いた。

当時の時代特徴として、夫婦・子供という所謂“家”というものが確立した。

絵解きは、婦人・女子が対象で、戦国時代から江戸時代の初めにかけて、

“女性の救済”が主な役目だったのであろう。


2011-10-08 華0992


比叡山の僧侶、恵心僧都:源信が著した『往生要集』では、

厭離穢土・・・この世で造り重ねた罪の大きさ

欣求浄土・・・地獄に堕ちず、極楽往生する方法  

を説いたもので、この教えが後の地獄・極楽の概念が生まれる。

此の『往生要集』を元として、『熊野観心十界曼荼羅』図も出来上がった。


絵図は、上半分が“人の一生で此の世”が書かれている。下半分はあの世で“六道”だ。


2011-10-08 華0993


多くは書けないが、2・3面白い部分だけ説明しようと思う。

虹のような、橋のような部分は、人生の登り坂・下り坂である。

右下には、夫婦が居て赤子が描かれ、人生のスタート地点になっている。

やがて人生の半ばになり(この部分の拡大図)、

夫は、“いや~、私も出世したもんだ!!”と金扇を振る。

ところが妻は来た道振り返り、“あ~ぁ、私はこの人と共に歩いたが、果たしてこれで良かったのか?”と。

私もそうだが、貴方は妻に“そう”言われはしませんか?


2011-10-08 華0995


誰でも興味ある「地獄の大釜」だ。

煮炊きされ身はぐちゃぐちゃに千切れるが、また元に戻され何度も煮炊きされる。

此処は八大地獄と云い、八つの地獄が有る。 六道の中でも一番苦しい地獄なのだ。


2011-10-08 華0994


絵図の右下に描かれているのは、『血の池地獄』と云い、女専用の地獄なのだ。

この時代になると男尊女卑の思想が蔓延り、女性は不浄な生き物と扱われ出した。

月の物やお産による経血は忌み嫌われた。

此の為に、女性は死後必ず此の「血の池地獄」に堕とされる。

右上の蓮の台に座すのは“如意輪観音”で、『血品教』を説いている。

此の『血品教』を書いた紙を貰うと救われ、蓮の台に乗る事ができる。

拡大図は無いが、女性にはも一つ特有な地獄がある。

その地獄は「石女地獄」が待ち受けている。

家制度の確立と共に子供の存在が重要になった。

子供を産むことが出来なかったか、または一人しか産めなかった女性が堕ちる地獄だ。


2011-10-08 華0996


朱塗りの橋が登場する。此の橋は三途の川に懸っている。

お地蔵さんが、夫婦を“さぁさ、此方へ”へと誘っている図だ。

地獄の中で、三度救いの手が差し伸べられる図がある。

女性に、此の世の因で、あの世では地獄に堕とされるが、心配するな!!救済される、と。


少ない説明だが、中央に“心”と書かれ、其の下には何やら供養のようなものが書かれている。

“心”は、何事も貴方の心次第という教え。

供養のようなものは、貴方自身の有り方を教えている。

其れは「先祖・両親をしっかりと供養せよ」と・・・盂蘭盆会の施餓鬼法要の重要性を説く。


時代を背景に仏教も変遷を重ねてきたことだろう。

心の持ち方の大切さ、供養の大切さと・・・

それにしても、地獄って、あな恐ろしや!!ですね。

人間って(女性って)、こんなにも罪深い生き物なのでしょうか?  私も「こんなものなの~?」


誰だぁ、「そんなもんだよ~!!」って言うのは・・・







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category: 雑感

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コメント

てんくらさん

こんばんは!

幕末の天才、いや奇才佐久間象山ですか。

人の心なんて自分の良いよう良いように変わっていくものだ、なんて思うのは僕だけかな~?

女性は神秘。
女性は宇宙。
女性のおかげで生命は紡がれる。

罪深い生き物はむしろ男性。

なんちゃって!!

まれすけ #- | URL | 2012/02/14 20:38 - edit

鋭いですね~

“まれすけ”さん、今晩は。

ビックリしました。鋭い観察力に・・・
実は4枚目の「血の池地獄」の左側には、「刀葉林地獄」が見えますね。
此の地獄は、刀の葉を付けた木々が立っている地獄で、
色欲に駆られた男性が、樹上に居る美女を見つけ、あぁ、抱きたいな~との思いから、樹上目指して昇れば体はズタズタに切り裂かれ血まみれ。
やっとの思いで美女に手が届くその瞬間に、美女は木の下に。
体は限なく切り裂かれるが、余りの色欲に何度も繰り返す・・・という地獄です。

写真では写っていませんが、其の刀葉林地獄の直ぐ左に「不貞地獄」が描かれているのです。
此の地獄は、一人の男性にメスの蛇二匹が巻き付いています。
此の世で、二人の女性を手玉に取ったり、妻に隠れて浮気をした人が、
散々苦しめられる地獄で、操は固く守れ・・・と云う事なのでしょう。

女性を宗教性に諭すべく描かれていますが、男性とて例外ではないのですね。
「罪深き生き物は、むしろ男性かも」・・・ご指摘の通りかもね!!スルドイ。
「女心と秋の空」とは言うが、実は男の方が浮気心も強く、あの女性・この女性と、物議を醸す事件を起こすよね。
冥途の地獄で「不貞地獄」に堕ちないように、精々この世で貞操は守りましょう!!ね。
怖い怖い二匹のメスの蛇が待っていますよ~!!女性の方もお気を付けあそばせ・・・

てんくら #- | URL | 2012/02/14 22:23 - edit

人は生まれたその瞬間から罪を冒し、人生はその罪の繰り返しなのかもしれません。
それだけでは救済が無いので、仏教でもまたキリスト教でも来世あるいは死後に救いを描いたのではないでしょうか。
振り返れば、歩いてきた道は罪を冒し続け、また他人からも罪を冒されてきました。
そのことに憎しみや嫌悪を今も抱き続け、心の中には今でも復讐したいという地獄の業火のような激情が沸きあがってきます。
そのこと自体が既に、罪そのものなのでしょう。

青竹 #- | URL | 2012/02/14 22:58 - edit

先祖供養、ご無沙汰しちゃってます。
いかんですね(>_<)
今日は仕事はお休み。
ドライブがてら行ってこよう!

ちくわ #- | URL | 2012/02/15 07:27 - edit

そんなもんなのよ~!

“青竹”さん、おはようございます

他人が罪を作らせるのか? 己自身が作るのか?
はて、さて、どちらでしょうか?ね。
恨みを以てすれば、恨み無くならず・・・と、言われても、所詮は人間って動物だからね~。
此の世で作り重ねる罪は、あの世で綺麗さっぱりとなるとも言われるよね。
だったら、精々この世で罪深き人間でいるとしましょうか。
そしてあの世で、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間界・天界・・・
六道を駆け巡り、観光旅行するのも、乙な物ではありませんか!!
加害者になるより、被害者の方が気が楽・・・なんてのんびりした事を云う人も居るけど、其れは他人ごとに過ぎないよね。
激情にみまわれる・・・正直な証拠でしょう。私は“そう”思う。
悪行ではなく、悪心だから、加害者にはならなくてすみそうですよ。
“青竹”さん!!今のままで行きましょうよ。私も今のままで・・・

てんくら #- | URL | 2012/02/15 11:50 - edit

良い事だ~!

“ちくわ”さん、おはようございます

「お墓詣り」・・・私も暫くしていないな~。
「この罰当たりが・・・」と、冷たい石の中から、父の声が聞こえて来そうです。

偶のお休み日の「お墓詣り」、さぞかしご先祖さまは“お歓び”の事でしょう。
私もあやかりたいですが、なにしろ1000㎞も離れていては?

てんくら #- | URL | 2012/02/15 11:55 - edit

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