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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

地獄の沙汰も・・・ 

『 地獄の沙汰も、金次第 』

何事をするにも此の世では、金次第で思うようにもなる、との言い方で使われるが、

実は、此の謂れは中国の『剪燈新話』に出てくる地獄の冥府を非難した物語なのだ。


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此処は、地獄の一丁目、「三途の川」である。

人が亡くなり一週間目に、渡らなければならないあの世の川。

青森は、あのイタコで有名な“恐山”に、あの世の世界を見に行った事がある。


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話の内容は、「強欲で評判の悪い金持ちの物語。病気で急死したが、三日目に生き返ったという。

訳を聞けば、“死んでから家族が法事をしてくれ、盛んに紙銭を沢山焼いてくれたから、冥途の役人が喜んで、

生き返らせてくれたのだ。」と答えた。

是を聞いた剛直な士人が大いに憤慨し“現世の貧官汚吏どもが賄賂を受けて法を曲げるから、

金持ちは賄賂で身は安全。貧乏人だけが金が無いために罪を蒙ると思っていた。

ところが冥途では、それよりも一段と酷いそうな”と云い、

貧しき者は入獄して災いを受け、富める者は罪を免れる」と、冥府を非難した。


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上の二枚のカット写真は、恐山にある入浴施設だ。

泉質も大変良く、のんびりと気持ちよく入れる温泉だ。

地獄にも温泉があるのか?って、思わぬ事ですよ。賄賂を使っても入れないよ。

冥途の社会にも現世と同じく貴賤貧富が存在し、貧者は生活難に苦しみ常に飢寒に悩まされるという。

仏説『飢鬼』からの連想があり、入冥から閻魔大王の審判を経て、次の世に転生するに至るまでの

手続きは、その都度、冥吏・鬼卒に袖の下を贈って手心を加えてもらう必要が有る。


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願わくば餓鬼・畜生ではなく、再び人身に受生したい。

それには万事につけて金がものをいう事は現世と変わりなく、必要なものは一にも二にも金なのだ。

しかしこの世の遺族・親族から送金してもらわない限り、冥途では亡者が自力で稼ぐ手段は無い。

こうした考えから、葬祭の時、路銀の意味も含め棺の中に充分な紙銭を入れる必要なものとなった。

此れが転じて、『地獄の沙汰も、金次第』 と、言われるようになった。


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日本でも古来より葬儀の折、棺桶の中に六文銭を入れ冥途に旅立たせるのは、あの世で、賄賂として使い、

少しでも楽に・早く良い所に云って欲しいとの願いからである。

貴方も身内を亡くした時には、賄賂を亡者に持たせますか? いやいや、必要ないのかも?


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『熊野観心十界曼荼羅』図にも、三途の河原に懸る橋が描かれています。

お地蔵さんが、夫婦を“さぁ、此方へ”と、導く姿でした。

此処、『恐山』でも、いたる所にお地蔵さんが祀られている。

子供ばかりでなく、三途の川が無事に渡れない人を、助けに来る・・・

閻魔大王は其れはそれは怖い顔をしているが、実はお地蔵さんが変身した姿なのです。

賄賂が無くても、いつまでも地獄に堕ちている事もないのです。

やがて三回忌が来れば、極楽浄土・蜜厳浄土へと導かれる。

それも、これも、遺族の暖かい供養のお蔭という事なのか?

仏教では、地獄・極楽を説きますが、こんな極端な世界よりも、苦も楽もある此の世で、

精一杯生きなさいよと、何処からともなくお釈迦様の声が聞こえませんか

『 死んで花実の咲くものか。 やはり人間世界、この世が一番!!』 


あの世の冥府、賄賂のある人だけ助ける冥途って、「こんなものなの~!」
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category: 雑感

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コメント

へ~
いつもいつも・・いろいろ私の知らないことを教えてくれて
とても感謝しております。
お釈迦様の声は聞こえませんが・・(笑)
精一杯この世の苦楽を生き抜いていきたいと思います。

zak #YhxRTNrk | URL | 2012/02/23 21:54 - edit

三途の川の渡し賃

こんばんは!

どこかの国は今だに賄賂がはびこっていますね。
まぁ、わが市の建築課主幹が昨日、贈収賄で逮捕されたので何とも言えませんが・・・

「地獄の沙汰も、金次第」

地獄に行くような人間は大体お金持ってません?
そんなことはないか~!

それに比べて、三途の川の渡し賃が六文ってリーズナブルじゃないですか!!

お金お金っていうのもね~。
競馬当たらないし・・・

まれすけ #- | URL | 2012/02/23 22:28 - edit

三枚目の写真の温泉、良さそうな温泉ですね。
こんなお湯にたまにはゆっくりつかりたいものですね。
人生は旅ですね。

一ノ瀬 #- | URL | 2012/02/24 07:22 - edit

キャンプ用品を・・・

“zak”さん、こんにちは

話は全く違いますが、やって来そうです関東大地震
今日、非常用持ち出し品は、何が必要なのか?と見て回った。
先日、コールマンのLEDランタンは買ったが、シュラフが必要と何かに書いてあったので見てみれば、意外と意外¥3,800からあるではなか!
テントもあればいいのか?ボンベ式コンロは?・・・と、色々思いは膨らんだ。
何だか、キャンプ用品を見て行ったようでした。

“zak”さんは、キャンプ用品は一式も二式も既に揃っているので、安心ですね。
非常用とは云え、キャンプ用品がこの様に役に立つのです。
一式揃えれば、当然キャンプしたくなるのかも、ね?

てんくら #- | URL | 2012/02/24 15:43 - edit

路銀は少なくても

“まれすけ”さん、こんにちは

強欲は金持ちの常。清心寡欲は貧乏人の常、なのか?
私も貧乏人の一人だが、果たして「名も無く・貧しく・美しく」とは云えないようですが、
ピーナツ〇〇個持って来いとか、ちょっと空き地を4億円で買っとけ、とかの悪さはしません。したくても出来ない相談なのですが・・・

「三途の川」の渡し賃?賄賂? 六文と格安なのは貧乏人を哀れと思ってくれる閻魔大王の心の優しさなのでしょうか。

“まれすけ”さん!!小銭でイイのです、小銭でね。たったの六文ですから。六文あれば、あとはお地蔵さんに任せればイイのですよ。
何も多額の貯金をJRAにしなくても・・・ね。

てんくら #- | URL | 2012/02/24 15:55 - edit

あっちへ逝っても大変なのね(>_<)

ちくわ #- | URL | 2012/02/24 15:58 - edit

温泉ね~

“一ノ瀬”さん、こんにちは

旅は旅でも、何と云っても最高の旅は『地獄めぐり』らしいですよ。

海地獄・血の池地獄・坊主地獄・・・等などは、別府温泉で見たことがあるが、そんなナマヤシい物ではないようですよ。
あの世の地獄には、極熱地獄・極寒地獄と色々な趣向を拵えて我々をお迎えしてくれるらしいです。もっとも入場料なんて“頂きません”だって。此の世で温泉に思うように入れなかったので、地獄に堕ちたなら、すぐ行ってみましょうか、ね。

地獄・餓鬼・畜生・修羅の世界は周遊切符がもらえるそうです。というのも、あまりにもこれ等の世界が楽しいのか?美しいのか?堕ちた人が再々来たくなるので周遊切符にしてあるそうです。

ただ残念なのは、写真のような温泉でも、極熱地獄ですから入るにはね~!!ちょっと熱過ぎはしませんか。
賄賂を使ってまで入る気にはならないのでは?

アッ、そんな事はどうでもイイ、次回のUPは・・・いつなの~!!

てんくら #- | URL | 2012/02/24 16:11 - edit

チンしても・・・

”ちくわ”さん、こんにちは

愈々カヌーのシーズン到来ですね~。青い海が呼んでいることでしょう。
3・11の大震災で太平洋も瓦礫の問題がクローズアップされているが、日本の南の海は綺麗なのでしょう。今年は南へ・南へ漕いで行きますか?
あの世の地獄にも「海地獄」があれば、死してカヌーでも持って行きましょうか。恐らく見たことも無い程綺麗な海でしょうよ。
チンすれば、地獄の其の下には恐らく極楽があるのかも?
そうすればアオウミガメがお迎えに・・・てな事に成らないのかね~!

てんくら #- | URL | 2012/02/24 17:46 - edit

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