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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

女の怨念 

『 闇の夜は 苦しきものをいつしかと 

         我が待つ月も 早も照らぬか 』
  万葉集

今夜の月齢は29.3日だった。

月と云えば切れ長の涼しいそうな眼にも似た三日月。煌々と大地を照らす満月だろうか。

冬空の闇夜ほど寂しい・侘しいものはないものか?

万葉集では、闇の夜は本当に寂しいものだ。早く出てくれと待って居る私なのに、月はいつ出てくれるのか。

月に心情を託した詩は数えれば限が無いほど多い。

此の詩も、愛する男が来てくれない事を闇夜に例え、

”我が待つ月”を恋人に見立てた切ない詩である。

2011-10-08 華2437

闇夜にストック写真を眺めていて、ふと月のカットが目に止まった。

月の歌で有名な明恵上人にしても、晩年の藤原定家にしても、多くの遺作を残している。

両人とも、天台摩訶止観(座禅・瞑想の基本中の基本)の教えに深く心寄せていたようだ。

明恵上人は、「くまもなき 心のうちの光こそ まことの月の影にありけめ」

藤原定家は、「きさらぎの なかばの空を形見にて 春の都を出でし月影」 と・・・

2011-10-08 華2438

平安の昔より、月は、釈迦牟尼仏や悟りに見立てられてきた。

満月は悟りの世界、月に掛った雲は煩悩の雲と見立てられ、月を眺めては瞑想に耽り、悟りの世界へと・・・

明恵上人はこうも詠んでいる。

「夢の世の うつつなりせばいかがせむ さめゆくほどを待てばこそあれ」と。

悟りの世界・満月を眺めながら、仏法の力によって目覚めたいとの深い信仰心と、夢への省察なのか。

2011-10-08 華2439

能で一番知られる面に、「小面」があるが、此の面は、「泥眼」。

純真無垢な乙女から、男性への恋心を経験し、何時しか恨みの世界へと誘われる女の心の変遷。

恰も満月がいつしか徐々に闇夜へと移り行くように・・・

オドロオドロシイ雲が女心を表しているのか? 実に女心の恐ろしさよ。

此の世は、男と女。 恋と恨みは付き物。

『 美女うち見れば 一本葛にもなりなばやとぞ思ふ 

     本より末まで縒らればや 切るとも刻むとも 

        離れがたきはわが宿世 』


男女和合を暗示し、被虐的なエロスの想念を掻き立てるほど。

男も女も、恋の行く末はどんな始末となる事か?

悟りの満月と、怨念の泥眼を見ながら、こんな妄想に耽っていた。

いつの世も、男と女って、「こんなもんなの~?」



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category: 雑感

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コメント

月と女性ってなんだかイメージ的に結ぶつきそうです、
月を見ていると時々妖艶さまで感じることあります。

しかし、月と男性だと、なんだかがイメージが湧いてきません。

犬山にゃん太郎 #WVb5vgCk | URL | 2013/02/10 16:44 - edit

前回のお話で「おもしろい」が「面白い」と書く意味が判りました。
書き忘れたので此方で失礼します。

>男も女も、恋の行く末はどんな始末となる事か?
諦め? でしょうか…

musselwhite #HfMzn2gY | URL | 2013/02/12 16:17 - edit

女の心って

”にゃん太郎”さん、コメント、有難う!

男のブログなので、どうしても女性の話題になりがちです。
暗雲立ち込める夜の月。女性の恨み心をどうしても思い浮かべますね。
「泥眼」の面は、怨念が積もり積もって、般若に成る前の女性らしいです。
女心の怖さですね~!!

夢旅人 #- | URL | 2013/02/13 19:11 - edit

何事も・・・

”白熊”さん、 今晩は

ブログを書き始めて良かった事に・・・
何を書いて良いのやら? 調べる事も増えた事です。
「おもしろい」なんて、本当の語源は知りませんでした。
何事も、お勉強ですね~!!

男と女・・・最近はストーカー事件を耳にするが、こんな事って昔は無かったような気がするが。
未練たらしい人生だけは、決して送りたくナイ。
振られたら、自分が振ったと思えば良いではないか!!

夢旅人 #- | URL | 2013/02/13 19:27 - edit

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