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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

仏性って? 

『 阿耨多羅三藐三菩提の仏たち わが立つ杣に冥加あらせたまえ 』

天台宗祖師・伝教大師最澄の句で、新古今和歌集にも収録されている。

我が家の玄関廊下の壁に掛けられている、高山辰雄の絵を見る度に想い出す詩である。


2011-10-08 華1057


(元)日本芸術院会員・文化勲章受章・日本美術院理事長であった高山辰雄画伯。

この絵の深淵とした心の描写が大好きで、何処かに“仏性”が潜んでいるようだ。

この静寂とした杣に「冥加あれ」とも言いたくなる。

そして思い出す事がある。伝教大師・最澄と、法相宗の碩学・徳一の論争だ。


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過日、訪れた名刹「勝常寺」・・・法相宗の徳一が開基と伝えられる。

南都六宗の古刹で、薬師堂は“会津中央薬師堂”と云われ国宝である。


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最澄と徳一の論争、『三一権実論争』とは、

最澄の主張は、「一切偕成」・・・全ての人が成仏できると主張。

徳一の主張は、「五性各別」・・・人間が成仏できるか?どうか?には、五段階がある。

成仏は果たして、生まれながらに“出来る人”と“出来ない人”とに分かれるのか?


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此の大きな草鞋を見ていると、草鞋を履いて修行の長旅にでも出掛けないと無理なのだろうか?

そうなれば、やはり私に悟りが訪れるって事ないよね・・・と思わざるを得ない。

貴方は今のままで、仏性が開けてくると、お思いですか? それとも草鞋を履きますか?

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「勝常寺」の講堂です。

この講堂で、最澄と徳一の談義が交わされたのなら、感慨深いものを覚えるが、果たしてどうなのか?

「三一権実論争」は、唐の時代より、中国の天台宗と法相宗とで、争われてきた論争なのだ。

この議論が日本にまで持ち込まれたの結果なのだが、最終的には最澄の「照権実鏡」の主張が、

後の世にまで残る事となった。


徳一は、三乗論のフォローを弘法大師・空海に託すも、

徳一が既に「真言宗未決」で即身成仏論を批判していたので、

空海は「十住心論」で解決済みと取り合わなかった。


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そんな最澄と徳一であるが、その昔、両者が比叡山に登った折に、

徳一上人が、大変喉が渇き“この山には、水がないのか”と云った。

最澄が手に印を結び真言を唱えると、たちどころに路傍の岩陰から水が音を立てて湧き出た。

この大変綺麗な水を「千手水」またの名を「弁慶水」と云い、

今でも比叡山で一番大切な湧き水であり、千日回峰行・行者にとっても重要な水なのだ。

この時点では、最澄と徳一も仲が良かったのではないだろうか?


高山辰雄の一枚の絵なのだが、大自然を斯くも清々しく幽玄にも見える所が大好きなのである。

伝教大師・最澄は又斯くのような句を残してもいる。

『 あきらけく 後の仏のみ世までも 光つたへよ法のともしび 』

「奉為法界平等利益」「奉為決定法成就」と最澄は願ったのだろう。

心の深淵に潜む『自分という意識』 『死に対する執着心』

これらが無くなる事が、仏性なの? 仏性って、「こんなものなの~?」  



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category: 雑感

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コメント

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# |  | 2012/03/02 21:15 - edit

無理無理

こんばんは!てんくらさん。

草鞋を履いて修行の長旅・・・
自分にはできそうもありませんね。

仏の道も大変ですね。

まれすけ #- | URL | 2012/03/02 23:19 - edit

遅れて、ごめん

“青竹”さん、返事が遅れて申し訳ありません。

“管理者だけに・・・”と、ありましたので、どうすれば返事が書けるのか?戸惑っていました。やっと、解かりましたので・・・

ここ3・4日忙しくしていて、皆さんのブログに訪問するのが思うようにいきませんでした。
仕事って、本当にどうすれば全うに出来るのでしょうかね。
相手が有っての事だから、此方の意見も通らない時もある。
尋常に通らないのなら我慢も出来るが、理不尽な事をされると、何とも言いようがない。
常識が常識で無く、身勝手な事ばかりされると、“頭にくる”と云う事になります。
それでも付き合わないといけないなんて、一体どうすれば良いのでしょうか?
「我慢にも限度がある」という事なのでしょうが、相手が悪すぎると、何もする気になれないですね。
手を引きたくても引けない・・・難儀な話です。

てんくら #- | URL | 2012/03/03 22:19 - edit

スニーカーを履いて・・・

“まれすけ”さん、こんばんは

「草鞋を履いて修行の旅」なんて、誰がするのでしょうか?
私なら、スニーカーを履いて“街歩き”をするよね~。

今日、総務省の人と話す機会がありました。
宮内庁お関係の仕事を担当していて、天皇陛下とも会う機会があるとの事でした。
先日も園遊会であったし、来週の3・11追悼記念式でも会えるかな?との話。
なんとも羨ましい話でした。
女性天皇の事でも、頭が痛い・・・と、
どんな形であれ、天皇制が続くことを祈るだけです。
未だまだ男尊意識は強くありますから、難しい問題でしょう・・・

てんくら #- | URL | 2012/03/03 22:28 - edit

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