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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

仲秋の名月 

『 男は、月を拝さず 』

「走月亮」として知られている女性の夜歩き。

綺麗な衣装に身を包み、尼庵にお参りしたりして、” 鶏が時を告げても、なお月夜を徘徊し楽しむ ”

月と女性は古より、固い約束事で結ばれており、月を礼拝する儀式も行われた。

2011-10-08 華2840

仲秋節と男性はあまり関係は無かった事だが、

昨日は、満天の空に名月が煌々として地上を照らしていた。

我が家のベランダからも、美しい満月を楽しむ事が出来た。

『 仲秋の名月を、一口お楽しみ下さい 』

2011-10-08 華2826

仲秋節といえば、すぐ思い出すのが月餅である。

月餅を食べる風習は元の時代に始まったという。

仲秋節には欠かせない月餅に、粋な一言を添えて、横浜の友人が月餅を贈ってくれた。

「蓮香楼」 の月餅である。

本場・中国でも「蓮香楼」の月餅は、高級月餅の老舗として名を馳せ、仲秋節には欠かせない菓子だ。

『 雲が仲秋の月を掩えば、雨が上元の燈を打つ 』

今年の仲秋は好天に恵まれ、雨・雲に名月が遮られる事もなく、多くの人が楽しんだ事だろう。

2011-10-08 華2827

満月に見立てたアヒルの卵を包んだ、「蓮香楼」の月餅。

優しく程よい甘さが、懐かしい味のハス餡。

塩タマゴの嫋やかな風味とコクの見事なハーモニー。

ススキの穂越しに名月を眺める訳にはいかなかったが、

そして杵を持つウサギに月餅を捧げる事も叶わなかったが、年に一度の月餅を美味しく頂く事が出来た。

『 月見れば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど 』 
                               「古今集」大江千草(詩)

2011-10-08 華2820

月と太陽、陰と陽。たがいに比べられる対語。

清澄な満月を眺め楽しむのが仲秋の名月鑑賞であろうが、

観る人其々に思う事は必ずしも一致とはいかない。

大江千種は、思いは際限なく広がり、あれこれと哀しい事だ。人其々の秋の月なのに・・・と。

仲秋節は、上元と並んで満月を祝う大イベントである。

日本では9世紀から10世紀初めに此の風習が広まったという。

中国では、8月15日(旧暦)の観月の習わしは唐代の 「翫月」 からで、

19世紀になり、仲秋の行事は様々な形に整えられ、

中元(盂蘭盆・7月15日)が7月半、仲秋は8月半と対応して、此の二つが連続した民族となったと言う。

『 音やい、良い月夜ぢゃねいかよ 』 泉 鏡花 「月夜遊女」

月夜に魚を運ぶ、音と吉。

鮟鱇の肝をこそりと頂戴しようとする音。

暗い夜道が苦手な吉、恐れをなして一目散に・・・

鮟鱇をさばき始める音、其処へ一人の美女が・・・

2011-10-08 華2839

薄色衣の腰細う、頸、耳元、頬のあたり真白に俤に立つたる美女。

撫肩のありや、なしや。袖を両脇に掻垂れたが、爾時、ほろほろと衣紋が解けて、雪の乳房の漏れたと見ゆる。

胸のあたりで美しい、つゝましげな両の手首を開くと、鳩尾かけて姿を斜めに、裳を寛くはらりと捌いた、

褄をこぼれて、袂のからんで、月にも燃ゆる緋縮緬。

頸を傾け、月に向へる、玉の顔、眉を開いて、恍惚と目を眠ったまゝ、今ほころびた花かとばかり、

得ならぬ薫はツと散って、ホと小さく、さも寛いだらしく仲をした。


月夜が舞台の怪異譚。そして其の結末は? 繊細で優雅な鏡花の文体。

仲秋の夜空に描く幻想を・・・

月の不思議、月と女性、月とバイオリズム、月と生殖、月と死、月とタブー、

そして月と祭り。

名月を眺め楽しみながら馳せる思いは、「こんなもんなの~?」



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category: 雑感

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