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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

山里歩けば・・・ 

『 はらはらと 落つる木の葉に混じりきて 栗の実ひとり 土に声あり 』 連月(詩)

2011-10-08 華2870

先日、旧友(とは言え、二人は私より24歳若い)三人と栃木県茂木の山里を、秋を求めて散策を楽しんだ。

地図にも車のナビにも載っていない民家への道すがら、彼岸花が咲き誇り、道端には栗の実が落ちていた。

”実りの秋” とは良く言ったもので、栗は沢山実を付け柿はたわわに実り、秋たけなわと言ったところだ。

『 稲刈りて 鈍くなりたる イナゴかな 』 正岡子規(詩)

2011-10-08 華2867

たわわに実を付けた稲穂だが、先日の強風で倒れたのか? それとも実り過ぎて重く成り過ぎ?

倒れた稲を丁寧に立て直し、束ねて畔に刈り取るご婦人の姿の傍で、真紅の曼珠沙華が華やかに・・・

秋風が立ち始め、稲の刈り入れが始まる頃になれば、イナゴも虫たちも弱りこそこそと逃げる。

そんな自然の厳しさを優しい眼で見つめた正岡子規であろう。

『 刈れる田に 生ふるひつち(新芽)の 穂に出でぬ

  世を今更に 飽き(秋)果てぬかと 』
 
古今和歌集

2011-10-08 華2866

山里の散歩を楽しむ観光客(これが、マナーが無い人たちで、農家には敬遠される)にとっては、

彼岸花が咲き誇り、コスモスが秋の気配を満喫させてくれるが、

農家の日々の暮らしは、日の出から日没まで農作業に追われ、夜は夜で草履を編んだり夜なべに精を出す。

風水害・冷害などの自然災害に苦しめられ、キツサの割には収入は少なく、

”あぁ~、もう農業は疲れ果てたな~” と、心底思う事であろうか?

『 柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺 』

2011-10-08 華2869

正岡子規は、法隆寺の茶店に憩いて・・・と前書きしている。

旅の疲れを法隆寺の前の茶店で一服。気が付けば、寺の鐘が厳かな響きを。そんな光景が目に浮かぶ。

子規はこんな詩も残している。

『 柿の実の 甘きもありぬ 柿の実の 渋きもありぬ ふきそうさま 』 と。

果たして此の柿の実は、甘いのだろうか? 渋いのだろうか?

子供の頃には、お八つと云ってもロクな物は無かった。

そこで家でお八つが貰えないのなら、外で柿でも捥ごうかと・・・

甘ガキなら良いが、渋柿を一口ガブリと、此の渋さがたまらない。

子供の頃を想い出させてくれる、柿や栗。

昔は色々な花が四季折々に咲き乱れ、果物が農家の庭先に。

街の子は、”いいな~、農家って” と思ったものだった。

『 古き世の 火色ぞ動く 野焼きかな 』  飯田蛇笏(詩)

2011-10-08 華2868

刈り入れが終わった稲田の野焼き。通り掛かり車の中よりパチリと一枚。

古くより田舎ではしばしば見受けられる光景だが、都会では、煙が困るとクレームが尽きそうだ。

PM2.5 問題で中国政府は苦慮しているが、依然として改善の兆候は見られない。

露店の焼き鳥屋の煙まで、取り締まりの対象と聞く。

野焼きの煙の、独特な匂い!!農家にとっては一年の惠に対する感謝の煙。

TPP交渉も大詰めを迎えている。

農家にとっては死活問題と、農協団体は騒いでいるが、果たして日本の農業がそんなに弱いのか?

今でも、日本人は価格より味を大切にお米を買っている。

中国米・タイ米・カリフォルニア米など色々とあるが、価格より味で勝負であろう。

多くの関係者がTPPの行方を見守っているが、大丈夫、心配は要らない。

何十年振りかの野焼きを眺めながら、ふとTPPの行く末を考えた。

農家にとって大問題のTPPって、「こんなもんなの~?」



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category: 雑感

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コメント

先日は、楽しい一日を有難う御座いました。
いっぱい写真を撮ることが出来て満足です。
撮影者が変わると、同じ場所で撮影したにもかかわらず、
違った風景に見えて良いものですね。
栗も普通の栗でしたが新鮮で、美味しかったですよ。
秋の味覚の一つで大好きなんです。
TPPは、どのようにまとまるのか様子見ですね。

一ノ瀬 #- | URL | 2013/10/03 21:55 - edit

こんばんは。

下町育ちの私ですが、漠然と田舎ののんびりとした暮らしに憧れることがあります。いわゆる現実からの逃避ってやつでしょうか。

でも、TPPの影響でのんびり農業でも、って暮らしは難しくなるんでしょうね。
いや、いまでもそんなに農業は甘いものじゃあないでしょう。都会暮らしの人間には無理。






tmz #- | URL | 2013/10/03 23:39 - edit

煙…

こんにちは。

北海道では霜が降りる季節になると、古タイヤを燃やして霜が降りるのを防ぐのが今まで習慣。
夕方の農道を走るとライトを点けないと危ない位でしたが、どうなって居るのでしょう…。

以前は工事現場で端材や残材などを燃やしていましたが、今は御法度。
うっかり裏庭で焚き火も出来ません。

近所のウルサイ年寄りがすぐに騒ぐそうです。

そう言えば年寄りがもうすぐ入るであろう焼き場の釜も煙が出ませんね。
昔は故人が煙に乗って天に昇ると聞かされましたが…

musselwhite #HfMzn2gY | URL | 2013/10/04 11:22 - edit

お土産は・・・

”一ノ瀬”さん、こんにちは

良かったね~、栗拾!! いいお土産ができたよね。
十人十色ではないが、三人三様レンズを向ける方向が違うのが、個性と言うものなのか?

曼珠沙華も驚く程咲き乱れ、近場ではこういう景色は見られない。
山里の風景が心を洗ってくれるし、人情は暖かいし(とは云え、たった一人のご婦人と話しただけだが)、話によれば、栗が食べられない程収穫できるので、「お持ちください」と道端に置いてある。
こんな事って、都会では考えられない事。
きっと、お土産の栗は、喜ばれた事でしょう!!

夢旅人 #- | URL | 2013/10/05 18:01 - edit

風に誘われて・・・

”tmz”さん、こんにちは

緑の風も爽やかに、サイクリング・サイクリング・・・そんな”tmz”さんの姿が目に浮かぶ。

山里をのんびりとサイクリン!! 車では、アァと思っても、車は急に止まれない。
写真を撮るなら、やはりサイクリンに限るようですね。

下町や農家や漁師の人々との会話が大好きですが、最近は何処に行っても話し相手になってくれるような人がいません、寂しい限りです。

TPPの問題は、利害関係が絡み複雑で、其の行く末が案じられるが、
日本の農家は作物作りでは世界を圧倒している。
心配ご無用といきたいものだが、はたして結果は?



夢旅人 #- | URL | 2013/10/05 18:33 - edit

色気まで、禁止?

”白熊”さん、こんにちは

垣根の垣根の曲がり角、その角を回れば”焼き芋”・・・こんな楽しみなんて、今の子供達は知らないだろう。

近年、日本も文明国になったのでしょうか? 野焼きは禁止!!
小さい煙だが、タバコの煙も禁止!!
神社での柴燈護摩も煙が上るから禁止!!
何処を向いても、何をしても、禁止・禁止!!
おまけにスマホのお蔭で、小さな子供まで近視・近視!!

万葉の時代から、立ち上る煙は、「死者の魂」。
無縁火葬では、色気も素っ気もナイ!! まぁ、色気は必要ないか???

夢旅人 #- | URL | 2013/10/05 18:40 - edit

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