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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

益子の印象 

『 裏を見せ 表を見せて 散るもみじ 』

2011-10-08 華2886

良寛禅師、辞世の句と言われているが・・・

今を盛りに咲く紅葉も、やがては裏を見せ、表を見せて、はらはらと・・・

何事も包み隠さず来た身だから、紅葉が潔く散るように、もうここらで私も・・・

40歳も若い良寛の弟子、尼の貞心が詠んだ句は

『 生き死にの 境を離れ棲む身にも 去らぬ別れの有るぞ哀しき 』

「盛者必滅 会者定離」はこの世の常とは云え、

やはり別れが此の世から無くならない事は、悲しい事よ・・・

益子焼の荒土に無彩色の紅葉の葉。 其の中にあって赤い紅葉が一葉。

思わず良寛と貞心尼の句を思い出した。

『 傘一つ 片方は濡れる 時雨かな 』

2011-10-08 華2887

笠間焼の笠立てに、番傘が二本。

傘が一本では、二人で使えばどうしても片方は濡れる。

そこで、傘をどう差すかが問題となる。

傘が一本だから、どちらかが濡れるのだ! もう一本持って来い!

こんな発想は、老いを無くせ・死を無くせ・一年を春だけにしろ・・・

という事と同じで、理不尽このうえない事だ。

傘は一本だけと諦めなければならない。

四苦八苦の娑婆世界、耐え忍び諦める事こそ、満足感が得られるという事か。

それとも、一本の傘を仲良く二人で相合傘という事なのか?

『 派手さは、要らない 』

2011-10-08 華2889

風雨に晒された鄙びたベンチ。

その上に、小さな小窓。 此処から店内には益子焼の道具が飾られている事が見え隠れ。

街を散策すれば、モダンに装った店舗や,派手に見せかけた店舗が目に付くが、

地味で上品さを感じるのは、こんな一見殺風景な店構えだ。

『 焼け茶けた赤レンガに・・・』

2011-10-08 華2888

お役目を果たし、焼けただれた耐熱赤レンガが、無造作に積み上げられていた。

登り窯に使われた赤レンガであろう。

陶磁器は、1200~1300℃の釜で、焼成される。

この熱さを耐え忍ぶ其の先に、見事な陶磁器は完成する。

「地獄の熱さには、比べるも無く」と言われる程、地獄は灼熱なのであろう。

生ぬるい一生を終わったのでは、それは悲しい寂しい人生と言わざるを得ないのか?

地獄とはいかないまでも、四苦八苦の此の世を苦しみモガキ長い長い人生を全うするから、良き一生なのか?

赤レンガは、役目を果たし野ざらしになっているが、今なお美しさを感じさせる。

『 お・も・て・な・し 』

2011-10-08 華2890

店内の益子焼のテーブルに、可憐な野の花が・・・

益子焼の特徴の一つに、自由奔放なダイナミックさがある。

漆黒の生地に紅殻色の太い線。

二酸化鉄を成分とする天然の赤土は、日本最古の赤色顔料。

京都の有名な茶屋「一力亭」の壁も、この赤が印象的。

国宝に指定されている浦上玉堂の日本画でも、墨に代赭で彩りを添えている。

『 べにがらいろの あかきいとのいりたる たてじまのぬのこに 』

十返舎一九は、東海道膝栗毛の中で、粋を醸し出す紅殻色を褒め称えている。

益子を訪ね、

地味で素朴でダイナミックな其の焼きと絵付けに、今日まで来た己の人生を振り返った。

目立ちがり、物欲名誉欲を追い求め、質素で粗末さの大切さを何処かに起き忘れて来はしなかったか?

「名も無く・貧しく・美しく」と己の人生を歩む難しさをしみじみと反省・反省・・・

煩悩塗れの私の人生なんて、「こんなもんなの~?」




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category: 雑感

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コメント

こんばんわ。
焼き物っていいですよね。
先日、益子焼を見て改めてそう思いました。
色々と創作に富んだ作品もありましたが、ストレートに焼かれた作品に益子焼本来の力を感じました。
いつか自分で土を練って、焼き物を焼いてみたいと思います。

一ノ瀬 #- | URL | 2013/10/12 20:24 - edit

そうだね~

”一ノ瀬”さん、こんにちは

陶芸家・・・食い潰したら、陶芸家になれと言う言葉があるそうです。
曲げた焼き物でなく、曲がった陶器でも、其れなりの値段で売れるらしい。
原価何十円かの土を焼けば、何百円か何千円で売れるらしい。
写真より陶芸家になった方が、実利があるかもよ?

夢旅人 #- | URL | 2013/10/13 17:39 - edit

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