Admin New entry Up load All archives

こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

一茶のように・・・ 

『 涼風や 力一はい きりゝゝす 』   一茶坊・自画讃

2011-10-08 華2960

涼風の立つ晩秋に、未だ元気なキリギリスが、最後の声を振り絞り鳴いている。

一茶の心優しが偲ばれる秀句である。

最後の最後まで、人生を力一杯全うしたいと言う、一茶の気持ちが良く表れている。

『 一茶・双樹記念館 』

2011-10-08 華2951

千葉県流山市に、小林一茶と双樹の記念館がある。

流山市は、一茶の奇遇の地で名高い所だ。

人生の多くを旅した小林一茶、中でも流山を含む下総地区は最もよく訪れており、

その回数は50回をも数える。

他の俳諧人に俳句を指導したり、情報交換したりして生活の糧としていたという。

記念館は、安政期の建物を解体修理した双樹亭をはじめ、枯山水の庭が設えてあり、

茶会や句会などに利用される ”一茶庵” が併設されている。

『 夕月や 流れ残りの きりぎりす 』  一茶(句)「文化句帖」

2011-10-08 華2953

記念館の門を潜ると、庭の右側に此の句碑が建っている。

文化元年の九月の作で、この頃は雨が多く、流山はとうとう洪水に見舞われた。

家も立木も押し流されんばかりに荒れ狂ったが、夕方には漸く治まり、

空には淡い夕月がかかっている。何処かの物陰で、生き残りのキリギリスが鳴き始めた・・・

一茶は、小動物に己を反映し、優しい眼差しで句を詠んでいる。

『 鳴く猫に 赤ん目をして 手毬かな 』   一茶「おらが春」

2011-10-08 華2956

館内の階段に、手毬が飾ってあった。

一茶の句には、子供や小動物がしばしば登場する。

幼い子供達と手毬を撞き楽しんでいると、猫が仲間に入れてくれと羨ましそうに。

お前はダメだとばかりに、あかんべ~をした・・・何とも微笑ましい光景ではないか。

『 吾亦紅 筒に一花の 茶会かな 』

2011-10-08 華2955

一茶庵では、ご婦人方が茶会を楽しんでいた。

枯山水の庭を見ながら、一腹のお点前に心遊ばせれば、一輪の吾亦紅も微笑みを投げかける事だろう。

悠々とした時間の流れが、見る物の心さえ豊かにさせる。

『 掌に 酒飯けぶる 寒哉 』  一茶(句) 金子兜太(書)

2011-10-08 華2959

力強い書体の扁額が架けてあった。

晩秋もやがては終わり、本格的な冬将軍がやってくれば、

冷え切った心身を温めてくれるのは、”酒・酒・酒”。

”ふぐちり” か ”牡蠣の土手鍋” があれば、言う事なしか。

娑婆の憂さを払うには ”酒”と”飯” がいちばんであろうか。 まして寒い夜には。

『 炭くだく 手の淋しさよ かぼそさよ 』

小林一茶は、晩年にいたるまで作句力の衰えを知らず、生涯に20,000句の俳句を残している。

一茶は、詩人として生き抜いた過酷な人生を反映し、鮮烈にして個性的な人生詩となっている。

一茶は、信濃も奥の越後境に近い雪深い山村に生を享ける。

三歳にして母親を亡くし、持高も半減し生活は困窮を極めた。

十四歳の時、愛育を受けた祖母まで失い、翌年江戸へと足を運ぶ。

江戸では、手に就いた職も無く、転々と渡り奉公を余儀なくされ、酷い辛酸を舐めたと言う。

幼少期からの過酷な人生が、一茶の心を捻じ曲げたのか?

虫けらみたいに・・・自身を反映させ、無邪気な心を追い求める様になる。

『 卑屈は、人間を崇高にはしない 』

生まれてこの方、我が人生を振り返る時、

卑屈になり、自ら幸せを手放した事はなかったか?

どんな時でも、一茶の優しさを思いだし、己の幸せを実感する事が大切だろう。

卑屈に生きても、心だけは温かく。

人の生き方って、「こんなもんなの~?」


スポンサーサイト

category: 雑感

CM: 4 TB: --   

コメント

おはようございます!

流山は千葉の先端の方ですよね~。
僕自身はあまりなじみがないですが、
どうやら素敵なとこのようですね(^_^)/
いつか行けたらいいな~。

先日祝島に漕ぎ渡ってきました。
たぶん夢旅人さんが見知っている祝島のまんまだと思いますよ。
雨の日曜日の昼間に上陸したのですが、
まったく人の気配がしませんでした。
やはり過疎の島ってことなのでしょうか。
島では食堂で、海の幸ではなく、
山の幸をいただきました。
島の裏側で豚を放牧しているようで、
自家製スモークした豚肉に、窯で炊いたご飯、
その他島で栽培された野菜をいただきました。
ちなみに「こいわい食堂」というところです。
一日限定5名のお客様しかとらない要予約の、
素敵なオーガニック食堂でした。
そのうちブログアップします(笑)

今日は、田島から横島、百島を漕いできます。
これから行ってきます。

ではでは。

ちくわ #- | URL | 2013/11/09 09:38 - edit

卑屈

こんにちは。

>卑屈に生きても、心だけは温かく
こう云う人は私の周りには居ないですね…

卑屈な人は皆文字通り卑屈です。

歩く姿も卑屈ですよ…

musselwhite #HfMzn2gY | URL | 2013/11/09 17:50 - edit

海難事故だけは・・・

”ちくわ”さん、こんばんは

流山・・・カヤックで江戸川を上れば、新たな東京の景色が楽しめるかな?
期待したほどのものはありませんが、「一茶記念館」と「新撰組屯所」ぐらいかな。
そして万華鏡で連続世界一になった方のカレイドスコープが展示してある「見世藏」が・・・

祝島・・・とうとう征服ですね~。 
時代の変化に付いていけないのか?昔の儘の景色が残っているとはね~。
素朴な住民と質素な生活は、都会ではとっくに見られないものでしょう。
漁業と農業の小さな小さな祝島。
都会では味わえない暖かい人情に触れることが出来たでしょうか?

豚肉のスモークに釜焚きのご飯・・・エッ、魚は無かったようですね。
本土と島の間の海峡では、美味しい”鯛”が釣れるのにね~。
とは言え、カヤックで海の散歩を楽しめば、いたる所で魚は食せるものね~。
東京では、死んだ魚しか食べられない。活魚の味も忘れたよ~!!

今日もカヤックで気分転換、羨ましいね~。
千葉は風速9メートルの風が吹き荒れました。
まぁ、私はカヤックではなく、車なので何とかすみますが・・・

海難事故にはお気を付け下さいよ~!!


夢旅人 #- | URL | 2013/11/10 20:17 - edit

姿勢よく歩こう

”白熊”さん、こんばんは

確かに卑屈に生きるのは容易いが、豊かな心で生きるのは難しい!!
だからこそ、そんな心根の人がいれば、ある意味”お目出度い人”というのか?

歩く姿も卑屈に見える・・・私は昔より姿勢が悪く、最近では前屈みにり、その上、パーキンソンではないがやや足を引きずり気味。
靴の踵が片チビ変形する。まぁ、それ程高価な靴では無いので構わないが・・・

先日、高校1年生と3年生の娘さんに逢った。
明日、月曜日に大学入学試験があるとの事だった。
笑顔が素敵で、何ら屈託のない性格で、話していても此方が偏屈人に思えてくる。
明日が試験日、思わず合格を願う気にもなる。

北海道は雪の日が多くなりそうです。
千葉も今年は雪が降る日が多くなるのかな?
寒くなると、自然と姿勢も悪くなる。背筋を伸ばし胸を張って歩くようにしたいと、今は思っている。
”白熊”さんも、風邪等引かずお元気で!!

夢旅人 #- | URL | 2013/11/10 20:34 - edit

コメントの投稿

Secret