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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

深山幽谷の趣 

『 落つるまを 風の抱える 一葉かな 』    唯一(句)


2011-10-08 華1240

栃木県・鹿沼市は、サツキには最適な土、“鹿沼土”で名を馳せたところだ。

今日は、その昔鹿沼市の大地主で、“鹿沼土”の取れる山を沢山持っていた方の子孫と会った。

午後から時間があったので、「屋台のまち中央公園」に足を運んでみた。

『掬翠園』と呼ばれる、日本庭園がある。

此の扁額は、中村不折画伯の直筆になる物で、入り口の門に掛けてある。


2011-10-08 華1241

黒塀に紅梅がよく映え、美しいコントラストを見せる。

書き出しの句の作者・唯一は、鹿沼市屈指の麻商で、氏は長谷川、名は唯一郎。

大正初期にこの『掬翠園』を造営した。鹿沼市の三名園の一つだったが、残るのは此処の庭園だけとなる。


2011-10-08 華1242

『掬翠園』にある茶室「観涛居」。

数寄屋造りの建物で、四畳半本勝手の本格的茶室を持つ。

玄関の三和土には、刀の鍔が塗り込められている。

今は茶道・華道をはじめ様々な文化活動に利用されている。


2011-10-08 華1243

『観濤居』の路地と躙り口。

当時この建物の外板には、漁船に使われていた舟板だったが、今は一部に残されているだけ。

版画家の川上澄生、陶芸家の浜田庄司などの多くの文化人が此処を訪れている。


『 入あひのかねも きこえすはるのくれ 』  風来坊(句)

“風来坊”とは、松尾芭蕉の特別の俳号。

俳聖・芭蕉が「奥の細道」紀行の途中、鹿沼市に宿を取った折に詠んだ句。


2011-10-08 華1244

『慶雲郷』と呼ばれる和式会議室となっているが、

元々は客間などを備えた、亭主の別宅だったのではないだろうか?

庭園の木々の間から覗く雲に“幸福と繁栄”を願い命名した屋敷とも言われている。

『 田家にはるのくれをわふ 入あひのかねも きこへすはるのくれ 』

風来坊の句である。

碑銘は芭蕉真蹟詠草を所蔵する出光美術館の好意により模刻したもの。


2011-10-08 華1245

裏木戸のベンガラ塗りの門柱に刻まれた『掬翠園』の三文字。

写真にはないが、木戸には、一対の掬の浮彫がしてあった。


2011-10-08 華1246

駐車場から見た民家との境塀。

“侘び・寂び”は古き庭園とは良く似合うが、幾ら古きとはいえ、

枯れた蔦の葉と、今を盛りと咲く梅の花が、“憐れ”を誘う


2011-10-08 華1247

帰り際に目に飛び込んで来た“三椏”の黄色い花!!

天気予報では寒く強風が吹くと云っていたが、意外と暖かく上着を一枚脱ぐ始末。

天気予報よりは、下関の“ふく”の方が、良く当たる!!と・・・

綺麗な物を綺麗に、写せと昔云われた事があるが、

どうも古い物、キタナイ物に目がいき撮影したくなる。

私の美意識って、「こんなものなの~?」



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category: 雑感

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コメント

四季感を感じますね。

こんばんは。
1年は4つの季節、今、遅まきながら初春の香がします。
毎日の散歩で旧家街を歩くと多種多様な梅が満開です。
近づき梅花の香りを楽しみます。
田舎市ですので、家の人も微笑んでおられます。
私は俳句は好きですが創作能力がないようです。
でも、下手ながら自分の日記には日々、感じた四季折々のふれあい、自然美など詩にしています。
今日は泉佐野市内の和食料理店に家族揃って食事に行きました。
食べ終わってから外に出ると、空にキラリと一番星。
長女が「一番星、見っけたぁ~」
と言うと次女が
「お姉ちゃん、先に言うたら、あかんわ」
と短い会話。
私が子供の頃、良く「一番星、見つけた」と町内の子供たちと競っていましたね。
デュークエイセスの「一番星はどんな星」は曲が綺麗で歌詞に感動させられますね。
余談になりましたが、名曲なので紹介しました。
4拍子のワルツ的なリズムでムードが最高ですね。

おから #- | URL | 2012/03/25 23:45 - edit

単純に綺麗なものより、
雨風・時間・幾多の困難を経て
味わい深い風合いを醸し出すものの方が僕も好きです。
古くたって汚くたって美しいものは美しいのです!
これでいいのだ~(^_^)/

ちくわ #- | URL | 2012/03/26 00:54 - edit

古民家など

こんにちは。
よく、都会の人が古民家を改築して云々…と聞きますが、私は古いモノは見るだけで充分だな~と何時も思って仕舞います。
粋人には味わいなど感じるモノが沢山有るのでしょうが、何だか他人の過去まで背負ってしまう様な気がして仕舞います。
ああ…小市民的な私。

musselwhite #HfMzn2gY | URL | 2012/03/26 09:42 - edit

私には・・・

“おから”さん、こんにちは

いやぁ~、姉妹の此の会話イイね~!!
微笑ましくも心温まる会話だね~。
こんな情景を見ていると、子供の心の素直さと、大人汚れきった心の対比が面白いですが、大人の心って、嫌だね~。
子供の嘘、大人の嘘、どちらも嘘はつくものですが、罪が有るか?無いか?大問題ですね。
嘘は罪なのか?それとも嘘も方便なのか?
こんな事を考える大人の心も、薄汚れている証拠かな?

此方もすっかり春めいてきています。桜の蕾も柔らいできました。
和歌山方面は此方より春も一足先に来たのでしょうが・・・
こんな時、詩や句の一つでも捻りたいのですが、所詮才能が無いのでね。
“おから”さんが心に浮かんだ感情を詩に書きお越し日記に!!羨ましいですね。出来れば私もやりたいですが・・・無理・無理!!


てんくら #- | URL | 2012/03/26 15:34 - edit

「美」って?

“ちくわ”さん、こんにちは

賛同、ありがとう!!
時間が残してくれた贈り物でしょうか?古き良き時代と云う言葉もあるように、古き廃れた物・精を失った命・・・故意に汚した物や者でなければ、其れはそれなりに綺麗に見えるのですね。
ひょっとすると、枯れ行く己と対象物とに憐れ觀を抱いている事なのか?
何はともあれ、撮影対象物に拘る訳ではないのだが、ついつい目が行くってのが本当でしょうね。
「美の美」があっても、「汚の美」があっても、イイではないか!!
「美と感じたもの」が有る事だけは間違いないのだから・・・
此れからも、「汚の美」を探してうろつくとしましょうか、ね。

てんくら #- | URL | 2012/03/26 15:45 - edit

小市民の歓び

“白熊”さん、こんにちは

古民家と云っても、「曲がり家」もあれば、「崩れそうな昔の小さな家」もある。
持っていない者の僻みなのか?一度は「古民家」に憧れたものです。此の私は・・・
百回考え直すと、結論が出てきました。答えは“NO”とね。
たとえ買う事が出来ても、(いやいや“たとえ”もないかな)維持するのには体力と資金が、無理・無理。

そんな・こんなで、古い町並みを訪ねて行きたいと思うのでしょうか?
写真の片隅にでも人物を写し込み、生活感が出したいと・・・

今、ネットで調べると、古材を再利用し、30坪の敷地に小さな古民家(風)があります。だから値段は安くお手頃なのですが。
面白そうなので、見に行こうかなと思ったが、例え其れを買う事が出来ても、“買って、どうするの?”と云われれば、返答に困る。

欲しい・欲しい、あれがイイかな?此れがイイかな?と思案中が楽しいもので、何でも手に入れたその瞬間から、な~んだ「こんなものなの~?」になり兼ねない。
それなら、はじめから考えない方が労力の無駄使いにならないかも、ね・・・
それでも「小市民」にっとては、考える歓びってのがあるよね!!

てんくら #- | URL | 2012/03/26 16:05 - edit

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