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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

”三渓園” の秋 

『 裏を見せ 表を見せて 散る紅葉 』    良寛(辞世の句)

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           紅葉真っ盛りの下、記念の結婚写真を・・・

良寛、辞世の句と言われているが、実は詠み人知らずの句を拝借したとも言われている。

裏を見せ、表を見せて散る紅葉のように、私も裏も表も無く今日まであるがままに生きた来た。

ここらで紅葉が散る如く、潔くあの世に旅立ってもイイではないか・・・生死即涅槃だね~。

此の句を詠んだには、貞心尼という良寛の弟子の句がある。

『 生き死にの 境を離れ棲む身にも 去らぬ別れのあるぞ哀しき 』 貞心尼 (句)

貞心尼は、良寛が余りにも素晴らしい僧侶なので、良寛の下で出家・僧侶となるが、

齢の頃は離れ、良寛が死の床に伏した時には、貞心尼はまだ30歳半ばの若さだった。

看病に足しげく通うが、良寛との別れの時は刻々と迫ってくる。そんな時に詠んだ句が上の句であった。

”生きるのも死ぬのも一緒” 生きているからと言ってぬか喜びする事もなく、死ぬからと言って悲しむべきもない。

そんな悟りを開いていなければならない私なのだが、やはり別れが此の世から無くなりはしない。

何と哀しい事なのか・・・此の句の返句として、良寛の 「裏を見せ 表を見せて・・・」 がある。

『 秋深し 隣は何を する人ぞ 』

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      白壁に紅葉の赤が映えて・・・

そうだよね~、私も秋の風情を楽しみに ”三渓園” に足を運んだ。

春には深緑を楽しみに、秋には紅葉狩りにと、猫も杓子も観光地へとなびく。

隣の事など気にもしないのが現代人なのであろう。 昔は人情が深かったんだよね~!!

『 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花 』  万葉集・山上憶良

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              裏路地を歩けば・・・

どうして人は、秋は紅葉と決めるのか?

日本の秋の愛でるべき風物は、何も紅葉と決める必要も無い筈なのだが・・・

萩・尾花・撫子・女郎花・藤袴・桔梗・・・そう、秋の七草。 

秋の七草は鑑賞する為の七草なのだがね~。 紅葉ばかりが人の心を捕えるなんて。

『 秋山の 紅葉あわれとうらぶれて・・・』  

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             数寄屋には紅葉がよく似合う

・・・入りにし妹は 待てど来まさず 』  と万葉人は詠う。

秋山の紅葉を ”あわれ” と心動かし嘆息の感動を。 紅に染まる山裾で一人、恋人の来ない現実を寂しく想う。

大和人の詩に託した心境は、現代人には微塵も感じられない。

『・・・恋に疲れた女が一人~』

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            苔の庭には、紅葉だよね~

『京都 大原三千院・・・』  デューク・エイシス 「女ひとり」 の歌詞。

大原・三千院、栂尾・高山寺、嵐山・大覚寺と、京都の紅葉名所を女ひとりの侘しい姿を・・・

恋に疲れた女の後姿の寂しさが、切実と伝わってくる気がする詩である。

張りつめた秋の空気に、燃えるような紅葉の赤。 こんな景色を一人で観るなんて勿体ないよね~。

何処の観光地でもそうであろうが、”三渓園” の秋を楽しむ観光客も、

秋の風雅を楽しむと云うよりは、雑談を楽しむかのようにワイワイ・ガヤガヤ、静寂の中に雑言は響く。

家に帰りつき、撮影した50カットの写真を眺め思ったのは・・・写真って、本当に便利だな~って事。

雑言は聞えないし、不要な光景はカット出来るし、部分部分は秋の素晴らしさを観る事が出来る。

写真の効用って、「こんなもんなの~?」   



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category: 雑感

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