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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

消える雑木林 

『 多彩な才能、語りつくせぬ業績 』

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          武者小路実篤:胸像

文化勲章受章 洋画家 中川一政画伯は、実篤を評して・・・

「この人は小説を書いたが、小説家と言ふ言葉で縛られない。哲学者・思想家、乃至宗教家と言ってもそぐわない。

そんな言葉に縛られないところを此の人は歩いた」 と。

また実篤は、中川一政を評して・・・

「世界的に言っても特殊な味をだしている芸術家であることは確かである。

画が全力的な仕事でありながら、自ずと純化し、輝くものになることを僕は望んでいる。

僕は彼らしく美に向かって進んでもらいたい。 僕は喜んで賛美したい」 と。

『 仕事で疲れた体と心の癒しを 』

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               雑木林の中に、ひっそりと佇む東屋

記念館から地下道を潜り抜けると、実篤公園がある。

道は左右二手に分かれ、左側には木道が敷かれ東屋が佇んでいる。

更にもう一度地下道を潜れば、旧実篤邸と湧水池がある。

此の湧水池から引かれた水は、大小二つの池へとそれぞれ流れる仕掛けとなっている。

雑木林の樹々を眺め、池のほとりの東屋で一休むのは、疲れた体と心を癒すには格好な場所である。

『 武蔵野の雑木林に、心遊ばせ・・・』

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        水辺を愛した実篤 (左は、林 武画伯) パンフより転写

実篤は 「水のあるところに住みたい」 という子供の頃からの願いを此の地に求めたと言う。

気兼ねの無い安子夫人との日々、訪ねて来る友人たちと池のほとりに立つことをこよなく愛した事であろう。

池の水音を聞きながら、辛夷や桜・椿などの花を愛で、武蔵野の四季折々の風情を感じた事でしょう。

『 渡る貴族の姿が、目に浮かぶ 』

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          左下には、ヒカリゴケの小さな洞窟がある

『伊勢物語』 の一節に、「八つ橋といひける。その沢のほとりの木の陰に下りけり。

                その沢にかきつばたいとおもしろく咲きたり・・・

                それを見てみんな干し飯の上に涙を落としてふやけてしまった」 と。

花菖蒲も終わりを迎えた今、人影さえも見えない静まり返った 「実篤公園」 。

鬱蒼とした雑木林の中、八つ橋の白さが記憶の底に焼き付く。

水をたたえ両側にアヤメやカキツバタが咲き誇れば、一服の絵を眺める様なのだが。

橋の手前にはヒカリゴケが洞窟の中にひっそりと姿を隠しているのだが、昼間ではね~見えない。

『 木材資源保護の重要性は・・』

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        太鼓橋を渡る実篤が、目に浮かぶ

無計画に乱開発された東南アジアやブラジルの国々に比べ、

50~60年を周期として計画的に開発・管理されるカナダやドイツの国々。

材木を資源と伐採にばかり目を向ける現状だが、山林保護は今や世界の急務となっている。

日本の山林は急峻な山岳のため、無防備な山林開発は自然災害へと即繋がる。

木材の不足を補うために、諸外国から原木を輸入しなければならない事情は理解できるが、

果たして此の侭、外国からの輸入にばかり頼っていても良いのだろうか?

”緑と水の国” 日本とばかり美しい言葉を並べるのは簡単だが、資源の浪費には一考を要する。

豊かな ”山の幸” と ”海の幸” とが、日本人を平和で穏やかな人間を作り上げてきたのだが・・・

今なお残る武蔵野の緑を散策し、自然災害により荒れ果てた山肌を思い出すたびに、胸を押し潰されそうになる。

そんな思いを胸に、実篤公園の一時を楽しんだ。

日々の雑事に追われ、一時の 「忙中閑あり」 を楽しむって、「こんなもんなの~?」 一部、文はパンフより借用



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category: 雑感

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# |  | 2016/10/01 00:58 - edit

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