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こんなもんなの~?

趣味の写真を添えて、日々の『戯言』を・・・

冷やして 

『 お江戸を立って二十里上方・・・』

相州小田原一色町 欄干橋虎屋藤右衛門・・・』 と口上は続く。

外郎は、元々中国から伝来の薬であったが、二代目・市川團十郎が歌舞伎十八番 「外郎売」 の名セリフで有名。

咳と痰との持病で悩んでいた團十郎は、外郎を服用したところ、其の薬効から再び舞台で活躍できたと言う逸話が。

團十郎は薬屋を尋ね、歌舞伎に 「外郎売」 という芝居をしたいと申し出、懇願の末上演にまで漕ぎつけたと言う。


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   山口県・銘菓 「外郎」 、”おいでませ” とは・・・

「おいでませ」 とは、山口県で、「よくいらっしゃいました」 という方言である。

一期一会を大切にし、お客をもてなす気持ちを丁寧に暖かく表現した言葉と言う。


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          「冷やして、お召し上がりください」 一言添えて・・・

外郎 ”おいでませ” と、外郎 ”抹茶と白隠元豆” の詰め合わせを頂いた。

”ういろう(外郎)” は、米粉などに砂糖を混ぜた蒸し菓子であるが、

山口県の ”ういろう(外郎)” は、わらび粉を用い、枯淡の味に拘った逸品。

漉し餡と抹茶を練り込み、滑らかな舌触りは薄茶にも良し、冷やした緑茶にもよく合う絶品。

”外郎” ・・・團十郎の口上で 「相州小田原」 とあるので、小田原が本場でしょうが・・・

有名な名古屋の ”外郎” は口当たりがボソボソしていてイマイチに感じるが、

山口の ”外郎” は原料が 「わらび粉」 なので、口当たりも柔らかく舌触りも好きである。

それはさておき、「冷やして、お召し上がりください」 との心遣いが嬉しい、夏の贈り物。

”外郎” は薬だった事を、歌舞伎の 「外郎売」 で初めて知った。

銘菓の謂れを知る楽しみって、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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”道” が好きな日本人 

『 この価格差、どう思いますか? 』

妻がネットで香水を注文した。 LANVIN のシンボル的名品 「アルベージュ」 を。

エレガントで洗練された、現在的な女性の香りを表現した香水と言われる。

メイド・イン・スランス 100mL (プラケースに印刷) は良いのだが、一つ気になる事がある。

正規品は ¥12,060 だが、並行輸入品なので ¥3,170 とは少々可笑しいと思いませんか?

価格は安いほど歓迎するが・・・粗悪品でなければイイがね~?と。


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     LANVIN エクラドゥアルベージュ

『 戒香・聞香・施香は、仏道修行の三香 』

”香” が日本に伝来した時期は平安時代より古い。

当時は香木が齎され、其の良き香は、死臭を消すために用いられた。

その後、自己を認識する仏道修行時に香を焚くようになった。

真実の生き方を歩んでいる人が焚く香を、「戒香」 と言い。

香を嗅ぎ、実相を見極める事を、「聞香」 と言う。

戒香と聞香の中、尊敬する人(佛)に捧げる香を、「施香」 と言う。

平安時代に貴族たちが楽しんだものに、「聞香」 なるものがあり、

焚かれる香の薫りを聞き、香木の名前を当てる優雅な遊びだが・・・

元々の 「聞香」 とは、鼻根の重罪を清浄にする為と、天台大師・智顗が六根清浄の為の行法であった。

『 何事につけても、”道” が好きな日本人 』

仏道をはじめとして、武士道・弓道・柔道・華道・茶道・書道・香道など、”道” と言う字が付くものは多い。

そもそも、”道” という字は、首を掛けて(首) 進む(之)と言う事であり、

趣味娯楽で遊ぶという意味ではナイ。

佛”道” は、心の深淵である 「マナ識・アーラヤ識」 の自己を発見する為の修行で命がけの ”行” だ。

現在みられる、〇〇”道” は、”行” ではなくして ”遊び” にとしか思えないが・・・

日本人は、本当に何事につけても、”道” という字を付けたがるものですね~。

正規品か? 並行輸入品なのか? は別として、香水は心を擽り楽しまさせてくれる。

香水を嗅ぎながら、「聞香」 の事を想い出すって、「こんなもんなの~?」


category: 雑感

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想いを馳せて 

『 ”周五郎のヴァン” に想いを馳せる 』

イージ-リスニングジャズを聴きながら、”周五郎のヴァン” を楽しむ一時、

”周五郎のヴァン” をこよなく愛したと言う山本周五郎っていう作家を想像する楽しみ。

多くの有名な作品を残した作家の、何冊かは読んだのだが・・・

「没後50年 周五郎展」 に自筆の原稿が展示されたようだ。 借用してアップさせて頂いた。

小岩井農場の ”レーズンバター” との相性がバツグン!! とは言え、少々濃厚すぎかな?


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          原稿用紙は、「没後50年 山本周五郎展」より拝借         

『 赤ワインは男性 白ワインは女性 ?』

ワインで有名な喩えに、「ボルドーは女性 ブルゴーニュは男性」 と言うが、

ポリフェノールとタンニンの味と香りがガッツリとした濃厚な味の赤ワインは、男性的に思え、

サッパッリとした飲み口のやや甘口で口当たりの優しい白ワインは、女性的に思える。

どちらが、どうと言う事はないのだが、私の勝手な解釈なのである。

「周五郎のヴァン」 は、私にはタンニンとポリフェノールが強すぎて、やや甘口・白ワインとブレンドしてみた。

此れが実に私の好みの一杯となった。

物の本によれば、その昔、赤ワインは未だ改良される前で、味がイマイチだったと言う。

そこで、甘口・白ワインでブレンドしたところ、味も香りも最高の飲み物となったと言う。

”ブレンド”・・・ワインでは邪道なのかも知れないが、私は赤・白ワインをブレンドして飲むことがある。

理屈抜きで、好きなワインと好みの料理とで楽しめば、其れはそれでケッコウではないのか?

「周五郎のヴァン」 が、も少しタンニンとポリフェノールが軽ければ、更に更に私好みなのだが・・・

そんな事を想いながらワインを楽しむって、「こんなもんなの~?」



category: 雑感

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”父の日” に・・・ 

『 遅らばせながらのUP。 ”父の日” のプレゼント 』

今月 18日の夕方、ピンポ~ンと玄関のチャイムが鳴った。

今頃、何が届いたのか? ネットでも注文はしていないのに? 真四角で長細い段ボールの箱が。

開けてみれば娘・三姉妹より手紙が添えられていた。”父の日オメデトウ” と。そして ”これからも宜しく!!” とね。

ワインを嗜み始めて半年が経ち、どのワインが一番の恋人に相応しいかと色々飲んでみたが・・・

甘口・白ワインも好みの彼女はいるが、何と言っても理想の彼女は 「周五郎のヴァン」 が一番である。

コクのある甘口・赤ワインだが、甘口と言うのが何と言っても気に入っている。

早速頂く事とした。 明治製菓のカカオ95%、極辛口チョコとの相性が実に良い。

講釈を垂れるワイン通もいるでしょうが、わたしは ”好きなものを飲めばイイ” と言う主義である。

さて此のワインは、果たしてレーズン&バターとの相性はどんなものかな? 気になるところだ。


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三姉妹からのプレゼント。 三本の 「周五郎のヴァン」

『 比翼の鳥? それとも連理の枝だったのか? 』

”父の日” に貰ったワインを楽しみながら、ふと夫婦で来し方を振り返った。

若くして結婚し、金婚式もとっくに過ぎた今となっては、昔の事を後悔しても始まらないのだがね。

雌雄二羽胴体の鳥で、常に一体で飛んでいると言われる比翼の鳥。

二本の木の枝が繋がり茂っていると言う連理の枝。

玄宗皇帝が楊貴妃に誓った、”何時までも一緒に・・・” と贈った愛の言葉。

私もこの歳になるまで、何とか無事に人生を乗り越えて来たようにも思えるが・・・ 夫婦一心同体で?

其処で想い出したのは、芭蕉の滑稽な此の一句。

「地にあらば 石臼などと 誓ひてし」

「天にあらば 願わくは 比翼の鳥となり 地にあらば 願わくは 連理の枝とならん」。 玄宗の言葉の借用である。

面白いのは、「石臼などと・・・」 と色っぽく表現した芭蕉の粋さ?

石臼は上下の石一組で役に立つもの。

真ん中に穴があり、其処に心棒を通して石を回転させる。

穴と棒がなければ役には立たない石臼なのである。

何となく永遠の愛を誓い堅く結ばれた夫婦を連想させるではないか。

俳人:芭蕉でも、白居易の長恨歌に学んだ(真似した)と言う事であろう。

紆余曲折があったにせよ、今日まで何とか夫婦で過ごせた事は幸せな事には違いない。

甘くて濃厚な 「周五郎のヴァン」 と、この上ない苦い 「カカオ95%」 のチョコレートを楽しみながら、

愚亭を支える妻と、親思いの娘たちにも、感謝する一時って、「こんなもんなの~?」



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”雅” と ”婆紗羅” 

『 櫻の唐の綺の御直衣 葡萄染の下襲 裾いと長く引きて・・・』 (源氏物語)

さすが色男・光源氏だね~。 普段着の直衣を、桜色に染めてのお洒落!!

”桜の色に”・・・と女性が憧れるのも無理はない。

平安時代の女性は、春爛漫・桜の花の風情を衣装に染めて、お洒落を楽しみたいと。

櫻の襲は表が白で、下には蘇芳や紅花の染で、透き通るような美しさにご満悦だった。

季節の移ろいを敏感に受け止め、淡く美しい襲の衣を着ることに喜びを感じていた。

時代とともに襲の衣も複雑になり、女性の衣装は十二単へと複雑発展を見る。

十二単は、”風流の美” の極致なのであった。

やがて十二単は女性の嗜みとなり、その美しさに男性は心惹かれた事に違いない。


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          季節の風雅を、十二単に


『 花魁衣装の原型は、”丹前” 』

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         花魁の衣装は、 ”婆紗羅” の極致

蝶が羽を開いたような横兵庫の髪型、何本もの鼈甲の簪に笄や櫛を指した、華々しい遊女の姿、

男性諸氏憧れの吉原遊女の美しさである。

花魁道中を許された一握りの高位の遊女、”おらがの姉女郎” とか ”おらがの姉女郎” とか禿が呼んでいた。

人々の注目を浴びる花魁の雄姿に、男性はもとより一般の女性までが憧れていて、

お洒落の手本のような存在だった。

”婆紗羅 の美” の極致。 衣装やアクセサリー、ヘア・メイクに憧れたのであろう。

茶屋の外にいる客を迎えに通りを練り歩く ”花魁道中” ・・・

貴女も八文字を踏み、練り歩いてみませんか???

”風流の美” と ”婆紗羅の美” に思う事って、「こんなもんなの~?」



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